セシルのブルース/小島麻由美




【曲目】
1. おしゃべり!おしゃべり!
2. セシルのブルース
3. スキャット・ブルース
4. 恋の極楽特急
5. 先生のお気に入り
6. ディビ・ドゥビ・ダー
7. 蜜蜂
8. 結婚相談所
9. ろば
10. 皆殺しのブルース (インストゥルメンタル)



【レビュー】
小島麻由美は、長らく、嫌い、というか苦手でした。

オリーブ(雑誌の)っぽい雰囲気、リセエンヌ風、渋谷系、シャレオツ。
ついでに、ちょいブスながら堂々としている。

もう、リアルが不充実で、AVばっかり見ていた私のような男子にとっては、最悪の食い合わせ。
なんで、音楽自体は魅力的とは認めつつも、遠い世界の人ということで、避けてきたのであります。

で、時が流れて、そんな無意味な自意識も薄れたためか、ふとした勢いで、「セシルの季節」を購入。
本作を含む、初期作品のボックス・セット。

聴いてみて、何で、オリジナルのときにきちんと聴いてこなかったかなあ、と後悔しきりなのです。

作品のそこかしこに漂うパリ感、シャレオツ感も、いい意味でつまみ食いしているだけというか、パリにかぶれてなんかいませんでした。
むしろ、歌詞を見ると、そういった似非パリジェンヌを突き放しているというか、時として病んでいるような箇所もあり、かなり作品としてクオリティが高いのであります。
シングルになった5、8なんて、かなりハイセンスでありつつ毒っ気も混じった、ポップスの名作であります。

挙げ句の果てに、自分が渋谷系になりきれていないことが不満とか言うポンコツ振り(インタビュー記事)。

今更ながら、すっかりやられてしまいました。
まだまだ現役なので、今後とも追いかけて行く所存であります。



【結論】
★5。
文句無し。
小島麻由美作のジャケのイヤな感じも最高であります。
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theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

N.W.A. & Posse/N.W.A.




【曲目】
1. Boyz-N-The Hood
2. 8 Ball
3. Dunk The Funk
4. A Bitch Iz A Bitch
5. Drink It Up
6. Panic Zone
7. L.A. Is The Place
8. Dope Man
9. Tuffest Man Alive
10. Fat Girl
11. 3 The Hard Way



【レビュー】
映画館には行けなかったのですが、DVDが発売になりまして、ようやく見れた「Straight Outta Compton」。

言うまでもなく、あのN.W.A.の歴史を描いた作品であり、かつ、青春ものというか、メンバーの友情や確執を描いたバディものとしても、とても素晴らしい作品でした。

今回は、N.W.A.のファーストというか、N.W.A.前夜のコンピというか、そんな、アバウトな位置づけの本作をレビューしてみます。

まあ、寄せ集めは寄せ集めなので、「Straight Outta Compton」(アルバムの方)みたいなまとまり、コンセプト色は薄い。

なのですが、とにかく、若い、勢いがいい。
まずは1に尽きます。

Easy-Eの、マヌケに近い下手っぴなラップですが、とにかくカッコいい。
悪ガキそのもので、色っぽいと言っても過言ではない声の張りが素晴らしいです。

その他も、4、8といった初期の名作、「Twist&Shout」の超脱力カバーというか替え歌の5など、聞き所は多いです。

今振り返ってみると、「全てはここから始まった」なのですが、刹那的で長続きしなかったN.W.A.、そして、早世したEasy-Eを思うと、なかなかに切なくなる作品であります。



【結論】
★4。
ちなみに、映画「Straight Outta Compton」は、この本を読むべし。
丸屋久兵衛のめんどくさい感じが前回なのですが、そこはガマン。
とにかく、飛び抜けて詳しいので、資料的価値は抜群です。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Lemonade/Beyonce





【曲目】
1. PRAY YOU CATCH ME
2. HOLD UP
3. DON’T HURT YOURSELF (FEAT. JACK WHITE)
4. SORRY
5. 6 INCH (FEAT. THE WEEKND)
6. DADDY LESSONS
7. LOVE DROUGHT
8. SANDCASTLES
9. FORWARD (FEAT. JAMES BLAKE)
10. FREEDOM (FEAT. KENDRICK LAMAR)
11. ALL NIGHT
12. FORMATION



【レビュー】
すげぇのが来ました。

配信だったり輸入盤は大分前から出ていたのですが、DVDの字幕を期待して、輸入盤はスルーしておりました。
最近めっきり窓際業務の如くなってしまった国内盤発売は、のっそりのっそりと、遅れに遅れてようやく発売。

で、6月末になってようやく購入。
前評判は目にしてはいましたし、トレーラーくらいは見ていたのですが、これは、凄い。

Jay-Zの浮気をめぐる心情がメインテーマ。
明らかに映像がメインの作品なのですが、とにかくBeyonce が、怖いわけです。

2のPV部分ではバットで自動車を壊しまくっており、それ自体はよくあるプロットなのですが、顔が恐い、異様にでかいパイオツとケツも怖い。
続いての3は、Beyonce の逆襲で、こっちもこっちでやったる、という内容。

ここまででは、並の男性では縮み上がってピクリともしないと思われますが、5では、「Come Back」と弱気なささやき。
このギャップをやられたら、思わず反応してしまいそうです。
このダメ女表現というかツンデレ的アプローチも、Beyonce の戦略でしょうか。
もう、このあたりで、完全に本作には飲まれてしまいます。

で、最後にはJay-Zも出てきて、一応は大円団・・とフィナーレを迎えます。
この夫婦の露悪プレイに見えなくもないのですが、どうも完全な元サヤという感じでもなく、この先への興味も尽きません。

かような、限りなくパーソナルな話題でありながら、ちょいちょいブラックとしての自覚、みたいなテーマも挟むといううまさ、もちろん、ヴォーカルは異様な説得力があり、非常にのめり込める作品でした。
未だにデスチャのイメージが強い人は、絶対に聴いた(見た)方がいいです。

少なくとも、本年度トップ3は間違いなし、の傑作でした。


【結論】
★5。
本作、珍しく日本盤が大当たり。
DVDの字幕も私のようなドメ人間には必須ですし、日本盤の解説も異常に熱い。
解説担当の渡辺志保さんが出演したラジオ番組の書き起こしも凄まじいテンションで、非常に分かりやすいです。
タダでいいのか、これ。

特に、リリックの理解が困難なブラック系、ヒップホップ系は、音源は安価に、しっかりした解説を有償で別売り、なんてスキームがベストなのではないかな、と思います。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

A Moon Shaped Pool/Radiohead




【曲目】
1 "Burn the Witch"
2 "Daydreaming"
3 "Decks Dark"
4 "Desert Island Disk"
5 "Ful Stop"
6 "Glass Eyes"
7 "Identikit"
8 "The Numbers"
9 "Present Tense"
10 "Tinker Tailor Soldier Sailor Rich Man Poor Man Beggar Man Thief"
11 "True Love Waits"



【レビュー】
本日、日本は参院選。
アベ氏、というかその背後にいる「右」に付いて行くか、他方で「左」のセンスの無さに目を瞑るのか、端的には、いずれにしても踏み絵という、八方ふさがりの選挙であります。

日本もそんな混迷状態になっているのは確かなのですが、イギリスも混乱を極めており、国民投票によるEU離脱という破格の事態に陥っております。
そして、Thom Yorke は、再度の国民投票を指示

何だか、スッとしないというか、ハッキリ言うと胡散臭いことこの上ない。
私自身、ミュージシャンは積極的に政治的発言をしていいと思ってるんですが、この方の上から感は何なのでしょうか。

本作も、本当に、ベテランの予定の範囲内の大作という感じで。
荘厳、しかし平坦な曲がずっと続き、最後の既発表曲「True Love Waits」でグッと来させるという、曲のクオリティと反比例するガッカリ感に満ちております。

これも、先の記事と同じ、上から感が拭えないことによるのではないでしょうか。
「Atoms For Peace」の方が、ヒリヒリしてよっぽど良かったです。

うーん、ちょいと残念でした。


【結論】
★2。
でも、一度はかなりハマったバンドなので、この先も一応は聴き続けるのでしょう。
どこかで暴発するのを夢見て。もう一度くらい、変態作品が出そうな気もするので、気長につき合おうと思います。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

南蛮渡来/暗黒大陸じゃがたら




【曲目】
1. でも・デモ・DEMO
2. 季節のおわり
3. BABY
4. タンゴ
5. アジテーション
6. ヴァギナ・FUCK
7. FADE OUT
8. クニナマシェ
9. 元祖家族百景
10. ウォークマンのテーマ



【レビュー】
前回、Fools のところで話を出した、じゃがたら。
もとい、本作発表時は「暗黒大陸じゃがたら」。

過激エピソードが有名で、ステージでは流血、脱糞。
江戸アケミは、精神的に非常に具合が悪く、スピンアウトを経て、最終的に、1990年に死亡。

で、このグループは、そんなアングラなエピソードからは想像しがたいファンク色に溢れ、非常に強靭なリズムを持っていたわけです。
本作、最後まで、太い音がこれでもかとうねっており、凡百の、暴れることがパンクと勘違いしていたようなグループを一捻りする曲の力を感じます。

東京ロッカーズを経て、スターリンだの非常階段だのの人気がうなぎ上りだった時期、相当に異形であったことは想像に難くありません。

おそらく、多少年を取っても現役感あふれる作品を作ってくれただろうことは想像に難くなく、江戸アケミの死亡がつくづく早かったことが悔やまれます。


【結論】
★4。
インディーズと言ってもパンクばかりではなく、こんなグループもいた、という80年代シーンの懐の深さを感じます。
なお、9と10はボートラで、良曲ながらも些かラフな仕上がりであり、やはり、本作からは浮いてます。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

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