Weed War/フールズ




【曲目】
1. MR.FREEDOM
2. GIVE ME 'CHANCE'
3. WASTIN' TIME,OFF YOUR BEAT
4. いつだってそうさ
5. わけなんかないさ
6. つくり話
7. 空を見上げて



【レビュー】
80年代の隙間回顧、タコに続いて、フールズ。

ヴォーカル、伊藤耕。
逮捕歴は、いっぱい。
伊藤耕は、無罪→逆転有罪を経て、今現在も入っている(公式HPのバイオグラフはこちら)。
体はどう見ても頑健には見えないのですが、出入りを繰り返しても何故かタフネスを感じさせる男。

私は、弁護士なんていう仕事をしており、さほど数が多くはないものの、ドラッグで人生誤った人はそこそこ見ております。
シャブで人生だめにする人が多いのは事実なのですが、稀に、クスリをコントロール仕切っているような人もおり、この方もそのクチなのでは、と睨んでおります。

なんて背景事情があるのですが、本作は、そんなフールズのデビュー作、1984年作品。

「インディーズの名作」の括りでは必ず出てくる作品で、クスリ禍のイメージもあってか、「ルーズでギターでロック」という印象を持ちがちなのです。私も、そんなイメージを持っていました。

しかし、聴いてびっくり、大ファンク。
川田良という、これまた友人になりたくないようなギタリストのギターは Faces 的なカッコ良さと相まって、ファンク・ロックの最高峰に位置するのではないでしょうか。
亡くなられたのは、非常に惜しいですね。

84年という時代を考えると、じゃがたらという先駆者はいたとはいえ、相当、本流から外れた異質な存在だったのではと思われますが、出会えて良かった、と心の底から思わせる作品です。

褒め言葉で、本当に、人を堕落させる音楽なのではないでしょうか。
アウトローで、明るくて、キマってて、と、揃いも揃った反体制バンド。

80年代、こんな素晴らしいバンドがあったのであります。


【結論】
★5。
とにかく、カッコいいです。
itunes から見つかったら自分の子どもにどうやって説明するか、今からドキドキであります。
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タコ/タコ




【曲目】
1.免疫
2.仏の顔は今日も三度までだった
3.きらら
4.赤い旅団
5.人捨て節
6.嘔吐中枢は世界の源
7.エニグラム
8.Intro at 日比谷野音 1981.8.15
9.な・い・し・ょのエンペラーマジック
10.鵺
11.人質ファンク
12.非情の生殺し
13.小さなチベット人
14.宇宙人の春



【レビュー】
2016年にもなると、80年代を思い出すのも徐々に困難になってくるわけで。
40代半ば世代の人間が、まだボケないうちに、当時の記憶を書き出しておく必要があるのでは、と思い始めておるのです。

一般的には、世相としてはバブルでジュリアナでNTT株、音楽としてはマイケル・ジャクソン、MTV、おニャン子クラブ、みたいなステレオタイプの紹介が多いわけです。
それはそれで間違っていないのですが、やっぱり表層的なもので、明るくも暗い、知性があるような無いようで、といったアングラ・シーンも確実に存在しておりまして、少し、そういった雰囲気のある作品を取り上げてみたいと思います。

で、タコ。

私も良く知らなかったのですが、バンド名ではなく、山崎春美という、インディ-ズのトリック・スター的な人のコンセプト名、とでも捉えた方が正しいみたいです。

内容はもう説明不能に近いのですが、放送禁止用語は出てくるし、パンクを履き違えたような暗さに支配されているし、二流のインディーズ作品にも聴こえてしまいます。
なのですが、不思議なことに、聴き返したく魅力はあるのですね。

ゲストが、町田町蔵、遠藤ミチロウ、坂本龍一といったビッグネーム。
おそらくは山崎春美という人の人徳によるのでしょうが、非常にリラックスして、しかも「一メンバー」に過ぎない立場で参加しており、聴いていても刹那的にはならず、非常に楽しめるアングラ作品になっているのです。

そういった背景事情をある程度認識して聴くべき、という限定付きではありますが、80年代の、お気楽なアングラ、という非常に特異なシーンを切り取った作品です。
そういった特殊世界がお好きな方は、避けないで入手すべきであります。


【結論】
★3.5。
ちなみに坂本龍一は、タイトルから分かるとおり9に参加。
YMOが売れに売れていた時期にこんなことをやっていた、というところに、80年代の懐の深さを感じさせます。
ちなみに、4には香山リカが参加しているようです。
これも、後の彼女のスタンスを考えると、非常に感慨深いものがあります。

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Rid Of Me/PJ Harvey





【曲目】
1 Rid Of Me
2 Missed
3 Legs
4 Rub 'Till It Bleeds
5 Hook
6 Man-Size (Sextet)
7 Highway '61 Revisited
8 50 Ft Queenie
9 Yuri-G
10 Man-Size
11 Dry
12 Me-Jane
13 Snake
14 Ecstasy


【レビュー】
前回の続きというか流れですが、PJ のメジャー・デビュー・アルバム。

そもそも我が国では知名度もさほどではないのでしょうが、それにしても情報が少なく、一体この人は何者なのか、というのは未だにさっぱり分からない状況であります。

が、その中でも、恐らくは彼女のパブリック・イメージを形付けたのがこの作品。
乾いている、挑戦的、白黒。

何よりヴォーカルが呪詛的で怖いのですが、タイトルとリリックも、もう、怖いとしか。

例えば、1のラストは、足舐めろ。
Lick my legs and and I’m on fire.
Lick my legs and and I’m desire.
足舐めろ。

6と10は、タイトルそのものがチンコ・サイズ。

女性にこんなこと歌われたらただでさえ半泣きですが、この方がジャケ写みたいな感じで登場したら、少なくとも数日はインポになること間違いなし。

しかし、音数少なく迫力満点、ロックとはトラウマなり、ということで、絶対に聴くべき1枚であります。



【結論】
★4.5。
公式HPにリリック集があって便利でした。

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Hope Six Demolition Project/PJ Harvey




【曲目】
1. The Community of Hope
2. The Ministry of Defence
3. A Line in the Sand
4. Chain of Keys
5. River Anacostia
6. Near the Memorials to Vietnam and Lincoln
7. The Orange Monkey
8. Medicinals
9. The Ministry of Social Affairs
10. The Wheel
11. Dollar, Dollar



【レビュー】
PJ Harvey 、新作。
コソボ、アフガニスタン、ワシントンDCへの旅をドキュメントした作品、とのこと。
耳に残るヴォーカル、シンプルなギター、2など、曲中にふっと訪れる静寂、良い作品であります。

前作のときも書いたのですが、この人は、「枯れ」というか、墨絵のようにモノトーンの渋い世界に徐々に進んでいっております。

聴くのは多分10回から15回、どっぷりとは行かないが、さりとて無視はしたくない。
私自身にとっては、相当、変わった位置づけで、これが何なのか、自分でも理解できないでいます。
ちょうど同年代だし、同じように年を取っている、のかもしれません。


【結論】
★3。
3なんですが、でも、ネガティブな感情・感想はなく、必要な作品です。

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プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

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