さいごの色街 飛田/井上理津子


さいごの色街 飛田さいごの色街 飛田

井上 理津子

商品詳細を見る



【レビュー】
色々な意味ですごい本でした。

題材の飛田は、まあ、対象として興味が沸きますし、内部レポみたいなものは、いくつか読んだことはあります。今は、Youtube でも、色々な画像もアップされていますし。

本作は、まず、女性がレポートしているところが面白い。
当然、女性を買うことは出来ないので、勃起するような描写はほとんどなし。

で、すごいのが、そのレポートの内容で、読んでいてこっちが不安になるくらい突撃していきます。
挙げ句の果てには、取材を求めるビラをまいて、女性からの電話を待つ。
これは、逆に男性では出来ない手法で、非常に引き込まれるものがありました。

有る意味、一番内部まで踏み込めた作品であり、読んで損は無いと思います。


【結論】
★4。
前々から思っていたのですが、単行本の値段はだいたい1,500円から2,000円くらいですが、ノンフィクション作家の人は、食って行けるのでしょうか。
怖いもの知らずの本書を読んで、作家の心配までしてしまいました。
スポンサーサイト

theme : オススメの本の紹介
genre : 本・雑誌

Everything Is Boring And Everyone Is a F__ing Liar/Spank Rock


Everything Is Boring and Everyone Is a F---Ing LiaEverything Is Boring and Everyone Is a F---Ing Liar

Spank Rock

商品詳細を見る



【曲目】
1. Ta Da
2. "Nasty" (ft. Big Freedia)
3. Car Song (feat. Santigold)
4. Birfday
5. The Dance
6. #1 Hit
7. Turn It Off
8. Hennesey Youngman Skit
9. Race Riot
10. Baby
11.Hot Potato
12.Cool S#@!
13.DTF DADT
14.Energy


【レビュー】
結構寡作なSpank Rock の最新作。

良くも悪くも根底は変わらず。
ストリートというよりはクラブ感を強く押し出した音とリズムで、Hiphop の中では特徴的。
音に体を委ねる感じが非常に強く、快楽的な、偏差値にしたら35前後の作品です。

私はクラブ的な場所にはほとんど行かないのですが、それでも、深夜に聞いていると、非日常的な場所に持って行かれるようで、非常に心地よいです。

多少飲んで、かといって外に出る気にもなれず、家には誰もいない、といった環境で非常に役に立つ音楽と言えるでしょう。


【結論】
★3.5。
ところで、私は勝手にHiphop に位置づけていますが、ジャンル分けとして正しいんですかね。
「Hiphopっぽい」というのが正確かもしれません。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

ヤクザと原発 福島第一潜入記/鈴木智彦


ヤクザと原発 福島第一潜入記ヤクザと原発 福島第一潜入記

鈴木 智彦

商品詳細を見る



【レビュー】
明日で丸1年なので。

切り込み、分析は思ったより深くはありませんでした。
そんなに簡単に分かることではないでしょうが、ヤクザと原発利権については、散発的な語りにとどまっています。

むしろ、本書で注目されるのは、事故直後の第一原発内のカオスな様子。
筆者が、ジャーナリストを偽って、現場作業にあたっていますので、その描写はリアル。
また、現場にいるからこその、原発で成り立っていた地域や人間の心情が少し分かる記述もあり、考えさせられます。

正直、余計で薄い内容も多いのですが、読む価値はありますし、残しておくべき書籍だと思います。

タイトルはミスマッチであり、少しもったいないかな、と思います。


【結論】
★3.5。
内容的には水増しがあるので、点数低め。半分の厚さで十分でしょうか。
出されるべき本だったとは思いますが、パラパラ見て、著者のインタビューを見ておけばいいでしょう。

theme : オススメの本の紹介
genre : 本・雑誌

El Camino/The Black Keys


El CaminoEl Camino

Black Keys

商品詳細を見る



【曲目】
1. "Lonely Boy"
2. "Dead and Gone"
3. "Gold on the Ceiling"
4. "Little Black Submarines"
5. "Money Maker"
6. "Run Right Back"
7. "Sister"
8. "Hell of a Season"
9. "Stop Stop"
10. "Nova Baby"
11. "Mind Eraser"


【レビュー】
彼の国では評価が高いが、日本ではいまいちなミュージシャン、というのがおります。
Bright Eyes しかり、Tool しかり。

このThe Black Keys もそのくちでしょうか。
本アルバムはビルボードの2位にまでなったとのこと。
今現在のビルボードの立ち位置というのがイマイチ分からないところではありますが、まあ、チャート上位に食い込んだことは間違いなく、売れていると評価して良いのでしょう。

で、うーん、確かに、ピンと来ない作品ではあるのです。
カントリー色っぽいというか、ZZ Top っぽいというか、メロディやギターの音色が北米大陸っぽくて、体にすっと入ってきません。
逆に言うと、砂漠の中でのカーラジオだったり、日本では地方のだだっ広い高速だったりなら、もう少ししっくりくるかな、と。

ライブ映像(→Coachella 2011)を見ても、土日には庭で日曜大工やってそうな白人のイメージで。

もしかしたら体に入ってくる瞬間があるのかもしれませんが、今は、スルーといった感じです。


【結論】
★2.5。
とりあえず、全体で40分未満である点は評価、です。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください/上野千鶴子 古市憲寿


上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書)上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書)

上野千鶴子、古市憲寿 他

商品詳細を見る



【レビュー】
「道でばったり会ったら逃げたい人ベスト10」からなかなか落ちない上野千鶴子と、若手の社会学者、古市憲寿の対談形式本です。

「おひとりさま」をきっかけに、20代の古市氏が上野氏に諸々教えを乞うという形式を取っており、非常に読みやすい内容となっています。
団塊世代との世代間ギャップ、現在の若者の不安、介護保険とは何ぞや、等薄く広く触れられており、特に、親がそろそろ介護対象となる人にとっては、何かのきっかけになる本ではないでしょうか。
やる気のない体の古市氏の突っ込みが、程よくブレンドされているのも、構成として見事だと思います。

少し視点を変えると、上野氏が読んだことのない、柔らかい口調になっているのが特筆もの。
編集の腕か、古市氏に萌えているのか、とにかく、こんなに攻撃的でない上野氏が読めるのはこれが最後ではないでしょうか。


【結論】
★4.5。
結論が良く分からないところはありますが、私のようなボンクラの思考のきっかけにはなりました。
一読の価値ありです。

theme : オススメの本の紹介
genre : 本・雑誌

Brand New Days/玉城千春


Brand New DaysBrand New Days
(2011/11/23)
玉城千春

商品詳細を見る



【曲目】
1. 神様 (album version)
2. Harmony+
3. ゼロセンチ
4. 光と影
5. 雫
6. Honey
7. Everything
8. Two Hats
9. 朝日
10. それだけ


【レビュー】
Kiroro の玉城千春、ソロアルバム。

以前、Kiroro本体についてレビューしましたが、結構な才能を持っていたと思われるこのコンビが産休等でフェイドアウトしてしまったのは非常に残念で、それだけに、本作の発表にこぎ着けたのは朗報だと思います。

肝心の内容ですが、声質は絶頂期には及ばないものの、相当戻して来たという印象です。
ちと残念なのが、声を生かしきれていないというか、要は曲がイマイチなのと、バックバンドとうまく連携していないように聴こえます。

何とか形になったのが、先行発売された1くらいでしょうか。

でも、今回は、発売されたことが重要ではないかと。
悪く言えば、ファンがKiroro 時みたいに爆発的に増えることはないはずなので。

で、2、3年にミニアルバム1枚くらいでいいので、長く音楽活動を続けて欲しいものです。その中で、息が合うプレイヤーが見つかれば、という感じでしょうか。

という観点からは、プリプリも復活することですし、さりげなくKiroroも・・等とも期待してしまいます。


【結論】
★3.5、復活記念で。
私はこの人のファンなのではありますが、私服の微妙なカッコ悪さが変わらないところが、何ともまた、「ファンです」と公言しにくいので、何とかして欲しいものです。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Some Girls LIve In Texas '78/The Rolling Stones


サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス '78【初回限定盤DVD+CD/日本語字幕付】サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス '78【初回限定盤DVD+CD/日本語字幕付】



商品詳細を見る



【曲目】
1) Let It Rock
2) All Down The Line
3) Honky Tonk Women
4) Star Star
5) When The Whip Comes Down
6) Beast Of Burden
7) Miss You
8) Just My Imagination (Running Away With Me)
9) Shattered
10) Respectable
11) Far Away Eyes
12) Love In Vain
13) Tumbling Dice
14) Happy
15) Sweet Little Sixteen
16) Brown Sugar
17) Jumpin Jack Flash


【レビュー】
DVD付、1978年のStones のライブです。

良いか、悪いかと言われれば、それは、「良い」という回答になります。
特に、4から8あたりは、素晴らしいです。

しかし・・・。

まず、個人的に、この時期のStones があまり好きではない。
2012年の今こそ、若さを維持しているMick は、逆にただ者ではない凄みを醸し出していますが、やたらとヘルシーになったこの時期は、どうしもてのめり込めないのです。
一般に名作と言われるSome Girls も、Miss You も、どうしてもピンと来ない。
何となく、「Stones がStones を演じている」ような小手先感を感じてしまうのですね。

あと、むしろこちらの方が大きいかもしれませんが、Stones 、アーカイブにハマり過ぎでしょう。
完全に味を占めています。
Exile On Main ST、Get Yeah Ya Ya's Out 、そして、本作。
しかも高く、中古もなかなか値下がりしない。

下手に素材がいいだけに、余計に悪徳商法感が見えてしまい、なんだかな、と警戒してしまいます。

最後の最後に、Cocksucker Blues を出すんじゃないだろうな、と疑わしいこと山のごとし。

まあ、出てくればどうしても見てしまうのですが、財布に優しく、出来れば映像込みで安価に配信で出してください、と切に思います。


【結論】
抗議の意味も込めて★3。
借りて見よ!といったところでしょうか。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

幻とのつきあい方/坂本慎太郎


幻とのつきあい方(初回限定盤)幻とのつきあい方(初回限定盤)

坂本慎太郎

商品詳細を見る



【曲目】
1 幽霊の気分で (Album Version) /In A Phantom Mood
2 君はそう決めた / You Just Decided
3 思い出が消えてゆく / My Memories Fade
4 仮面をはずさないで / Mask On Mask
5 ずぼんとぼう / A Stick And Slacks
6 かすかな希望 / A Gleam Of Hope
7 傷とともに踊る / Dancing With Pain
8 何かが違う (Album Version) / Something’s Different
9 幻とのつきあい方 / How To Live With A Phantom
10 小さいけど一人前 / Small But Enough


【レビュー】
元ゆらゆら帝国、坂本慎太郎のファースト・ソロ。

良い意味で、想像したとおりの作品でした。

ゆらゆらのハードな部分を削ぎ落した、何と言うか隙間のある音。
変わらず艶はあるのですが、リラックスしたヴォーカル。
独特の、意味不明ながら引き込まれる歌詞。

あと、やはり、この人は、女性ヴォーカルの使い方が抜群にうまいのですね。
1や2なんかは、最高にハマっています。

理想的な、バンド解散後の再スタートなのではないでしょうか。
正直、単発でもいいのでいつかは再結成して欲しいのですが、5、6年はソロ作品を楽しみたいと思います。

日頃の忙しさに加えて出不精ゆえ、ゆらゆらのライブはついに見れずに、解散報道のときは悶絶するほど後悔したので、何とかソロのライブには行きたいと思います。


【結論】
★4.5。
初回限定盤についているインスト盤も評判で、まだ聴けていないのですが、早めにそちらも聴いてみたいと思います。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Lioness:Hidden Treasures/Amy Winehouse


Lioness: Hidden TreasuresLioness: Hidden Treasures

Amy Winehouse

商品詳細を見る



【曲目】
1. Our Day Will Come
2. Between The Cheats
3. Tears Dry
4. Will You Still Love Me Tomorrow?
5. Like Smoke
6. Valerie
7. The Girl From Ipanema
8. Half Time
9. Wake Up Alone
10. Best Friends, Right?
11. Body And Soul
12. A Song For You


【レビュー】
本年度最後、ということで、Amy Winehouse。
2011年7月23日死亡、享年27歳。

シニカルに言えば、あまりにベタベタな幕引きとも言えるかもしれませんが、シンガーとしては突出した才能を持っていた彼女、やはり、非常に残念で、何とか更生して欲しかった、と思います。

本作はその遺作というか、未発表曲をまとめたもの。
とはいえ、「残り物」感は全くなく、冒頭1から、改めて彼女の歌声の力強さに聴き入ってしまいます。
Janis Joplin の「Pearl」的な位置づけでしょうか、未完成ではありながらも、故にヴォーカリストとしての力量が際立っている、という作品です。

本当に、もったいない。
他のミュージシャンも、ドラッグと酒は適量にとどめないといかん、という教訓を守って欲しいものです。


【結論】
★4。
願わくば、本作を区切りにして、今後は、あんまりお蔵出し作品を連発しないで欲しいです。
ジミヘン化は、オリジナル作のクオリティも薄れてしまう気がするので、勘弁していただきたいところです。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Smile Sessions/The Beach Boys


Smile SessionsSmile Sessions

Beach Boys

商品詳細を見る



【曲目】
(Disc1)
1. Our Prayer
2. Gee
3. Heroes And Villains
4. Do You Like Worms (Roll Plymouth Rock)
5. I’m In Great Shape
6. Barnyard
7. My Only Sunshine
(The Old Master Painter / You Are My Sunshine)
8. Cabin Essence
9. Wonderful
10. Look (Song For Children)
11. Child Is Father Of The Man
12. Surf’s Up
13. I Wanna Be Around / Workshop
14. Vega-Tables
15. Holidays
16. Wind Chimes
17. The Elements: Fire (Mrs. O’Leary’s Cow)
18. Love To Say Dada
19. Good Vibrations
(Disc2 以下は省略)



【レビュー】
ここ数年、アーカイブ物やボックスセットが乱発されております。
明らかに、自分のような40歳前後を狙ったもので、腹立たしい面もあるのですが、思わず手を出してしまう好企画も少なくありません。

で、本年度本丸中の本丸が、本作品です。

いわずもがなのBeach Boys の未発表作品。
Brian Wilson が途中であっち側に行ってしまったのが専らの原因と言われています。

本作は当時の音源をつないでいるようなのですが、その異様な凝り方とテンションを聴けば、Brian がスピンアウトしてしまったのも納得。

散漫な部分もあるにはありますが、その壮大な構成と楽曲の美しさには参ったと言わざるを得ません。
3に至る冒頭のコーラスと楽曲、14からスタートする後半、そして名作19のラストと、素晴らしいの一言です。

また、Disc2以降はマニア向けではありますが、Smile の経緯からすれば、アウトテイクにこそ本質があるという側面もあり、こちらも聞き逃せません。

大人であれば、踏ん張って5枚組を購入すべきであります。


【結論】
★5。
で、2004年のBrian ソロとの関係が難しいのですが、それは次回に。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
GOOD BLOGS
QRコード
QRコード