Cobalt Hour/荒井由実




【曲目】
1. COBALT HOUR
2. 卒業写真
3. 花紀行
4. 何もきかないで
5. ルージュの伝言
6. 航海日誌
7. CHINESE SOUP
8. 少しだけ片想い
9. 雨のステイション
10. アフリカへ行きたい


【レビュー】
ふと思い立ち、ユーミンの3作目、1975年作品。
もはや40年以上前の作品ですが、5が「魔女の宅急便」に使われたり、2なんかは今でも卒業式シーズンに流れたりと、今の若者の耳にもなじみやすい作品集だと思います。

ネットリテラシーの無さっぷりを見せつける今となってはピンと来ない部分もありますが、70年代から80年代にかけてのユーミンは、バブリーなイメージと相まって、それはそれは傲慢な時代の寵児でした。

本作でも、その萌芽はありまして、例えば、5なんかは、何でこの曲がここまで浸透しているのか全く理解できない意地の悪い女の話。
昔流行った都市伝説、「エイズの国へようこそ」が思い出される、ほとんど毒女礼賛に近い内容で、正直、私なんかは、今でもいい気分はしない曲であります。

その一方で、2や8など、シティ・ポップとしては一級品の作品も混じっております。
その混沌さが本作の特徴であり、まだ、人間味が残っていた時代のユーミンである、ということなのでしょう。



【結論】
★3.5。
作品の完成度は高いです。
ちなみに、先の「エイズの国へようこそ」は、先輩であるA沼さんから聞かされて、同級生全員が土気色になったという思い出があります。エイズとHIVの区別もされていなかった時代のお話。
スポンサーサイト

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Horses/Patti Smith




【曲目】
 1. Gloria
2. Redondo Beach
3. Birdland
4. Free Money
5. Kimberly
6. Break It Up
7. Land
8. Elegie


【レビュー】
この人のことは気になりだすと気になってしまうので、もう一枚。

言わずと知れたファースト。
もしかしたら、内容よりも、当時のパートナーだったメイプルソープ撮影のジャケの方が有名かもしれません。
やれ顔が怖いだとか、貧乳だとか、そんなハラスメント的言質を一切許さない強烈な眼差しです。

中身は、今でも通用する力強い作品です。
当時はさぞかし衝撃的であったろう、今と変わらぬ地獄のようなヴォーカル、というか、もはや呪詛。
もともとポエトリー・リーディング畑の人なのも納得、声の力がハンパではありません。
音数も少ないので、ダイレクトに耳というか脳に伝わってきます。

2作目以降に比べて若干荒いというか、プロデュース的に詰め切れてない雑な感もあるのですが、それを吹っ飛ばすヴォーカル、ということで、こちらも必聴です。


【結論】
★4.5。
古くなってきてはいるけど、未だに色あせないです。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Venus And Mars/Wings


Venus and MarsVenus and Mars

Wings

商品詳細を見る



【曲目】
1. Venus And Mars
2. Rock Show
3. Love In Song
4. You Gave Me The Answer
5. Magneto And Titanium Man
6. Letting Go
7. Venus And Mars (Reprise)
8. Spirits Of Ancient Egypt
9. Medicine Jar
10. Call Me Back Again
11. Listen To What The Man Said
12. Treat Her Gently – Lonely Old People
13. Crossroads



【レビュー】
近事、Paul McCartney 過去作のリマスター・アーカイヴ化がトップスピードで進んでおりまして、本作は、今年、その対象になった1975年作品であります。

前作が、Paul が売れようと本気になった作品であり、さあ次はどうなる、というところに、ちょいと変化球混じりで来た、という位置付けでしょうか。
Paul いわく、「Dark Side Of The Moon」に影響を受けたとか何とか言っていたそうです。

が、かの作品の影響度はほとんど感じられません。
宇宙がテーマだったり、微妙にプログレっぽい音の使い方がないわけではないですが、何といっても2が超大仰な「Rock Show」で、そんな風味は飛んでしまうわけです。

この2が象徴的なのですが、私個人にとっては、肥大化した70年代ロックの旗印的作品で、10代の頃はどうしても入り込めなかったジャンルでもあります。パンクに染まっていたし。
服装も微妙で、ショウビズや金の匂いが強すぎたのですね。

もちろん、今となっては、「ロックで儲けるぜ」的な空気も含めて大好きだったりします。
時の流れを感じますね。


【結論】
★4。
Disc2は未発表曲等が多数。こちらも悪くなかったです。
ところで、一応、Johnの命日が8日なので相方の本作を取り上げたのですが、彼も、生きていたら、アーカイヴに走っていたでしょうか。
ヨメにそそのかされてハイペースで発売していた予感もありますが、あくまで予想ということで、では。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Live!/Bob Marley And The Wailers


LiveLive

Bob Marley

商品詳細を見る



【曲目】
1. Trenchtown Rock
2. Burnin' & Lootin'
3. Them Belly Full (But We Hungry)
4. Lively Up Yourself
5. No Woman, No Cry
6. I Shot The Sheriff
7. Get Up, Stand Up


【レビュー】
マリファナつながりで、「マリファナと言えばこの人」、Bob Marley の超有名なライブ盤です。

内容的には今更説明するまでもないかと思います。
ヒット曲のオンパレード、しかしショウビズ的臭いは全く無く、むしろ、レゲエの原点を示すかのごとく煽動的。
アタマの1、これぞレベル・ソングの3を経て、有名曲を聴かせてエンドの7、と曲順もほぼ完璧。

とにかく、聴くしかない、という1枚であります。


話は冒頭に戻りますが、この方が早死にしたのは、尋常ではない量のマリファナを吸っていたのと関係があると言われております。
ラスタとマリファナは切っても切れないもののようですが、「もう少し控えていてくれたら」と非常に残念であります。
前回のWiz Khalifa にしても、キメるのは適量、にしておいて欲しいと思います。
才能が無くなるのは、やっぱりもったいないです。


【結論】
文句なしの★5です。
レゲエは単なる夏の音楽ではない、と現代の日本人に教えてくれるという意味でも、超重要作品です。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Expensive Shit/Fela Kuti


Expensive Shit/He Miss RoadExpensive Shit

Fela Kuti

商品詳細を見る



【曲目】
1 Expensive Shit
2 Water No Get Enemy


【レビュー】
今まで全く知らなかったアーチストだったのですが、ふとしたきっかけで名前を知り、購入した作品です。

ナイジェリア出身。
逮捕歴大有り。
自宅を「カラクタ」共和国と名乗る。
ついでに、本作は、そのカラクタ共和国を警察に襲われたことをきっかけに作られた、とのこと。

怖いので深くはコミットしたくないが、話は聞いてみたい、といったタイプであります。

ブラック・アフリカン系ミュージシャンのすごいところは、こういった体験を単にアジるのではなく、音に昇華できるところ。
本作も、妙な政治思想を押し付けられるわけでもなく、ファンクとして純粋に良質。
ダンスと全く無縁の私も踊れそうです。


彼は既に亡くなっていますが、多分、私が無知なだけで、21世紀にもこういったアーチストはいて、日々ライブをやっているはず。
そんな彼の末裔に触れてみたい、とまで思わせる良作でした。


【結論】
★4。
異様な多作の方のようで、その割に情報が少ないのですが、少しずつ掘っていきたいと思います。
みっけもんでした。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Metal Machine Music/Lou Reed

Metal Machine MusicMetal Machine Music

Lou Reed

商品詳細を見る



【曲目】
1. Metal Machine Music, Pt. 1
2. Metal Machine Music, Pt. 2
3. Metal Machine Music, Pt. 3
4. Metal Machine Music, Pt. 4



【レビュー】
やってしまったアルバム、5枚目はLou Reedにしました。

異色で超有名な本作品、内容はと言えば、ノイズの一言です。
簡潔も詳細もなく、単なるノイズなのです。

本作品について、聴き込むと別のものが聞こえてくる、みたいなレビューを見たことがありますが、床読みするだけ阿呆と思います。
少なくとも私には、ノイズの中から何も聞こえることはなく、残ったのは徒労感のみでありました。

本作品について、内容面を検討することは意味がないと思います。

それよりも、こんなものを発売させるとは、どんだけLou Reedに発言力があったんだ、という背景の方が興味深いです。
また、当然のように本作品は売れなかったわけですが、担当者は、その後、クビになっていないのでしょうか。

Lou Reed自身、本作品については冗談だった、という趣旨の発言もしており、あまり深くは語っていないのですが、死ぬ前に一度はガッツリ語って欲しいところです。

要は、所謂一発ギャグの類のつもりだったとは思うのですが、どうでしょうか。


【結論】
ネタとしては買うべし、で★0.5。
ダウンロードでは意味がなく、動産として所持しておくべきでしょう。
あくまでネタとして、ですが。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Live!/Bob Marley

Live!Live!

Bob Marley & the Wailers

商品詳細を見る



【曲目】
1. Trenchtown Rock
2. Burnin' and Lootin'
3. Them Belly Full (But We Hungry)
4. Lively Up Yourself
5. No Woman, No Cry
6. I Shot the Sheriff
7. Get Up, Stand Up


【レビュー】
レゲエという音楽は、日本では(外国では違う、という確信があるわけではないのですが)、夏の風物詩のような扱いを受けております。

しかしながら、本アルバムを前にして、なお「夏はレゲエっしょ」などとはのたまえません。
季節関係なしの反体制、そんじょそこらのパンクより数倍パンク。これが発売されたのが、オリジナル・パンク前夜の1975年ということには驚きです。

さらに凄いのが、そんな思想をまろやかにしてしまうほどの素晴らしいメロディーとBobの声です。この、異常な説得力をもったヴォーカルには本当に圧倒されます。
おそらく、ライブ会場では、5では観客全員が泣き、7では観客の大半が蜂起したのではないかと思われます。

とにかく、必聴であることに疑いはありません。

なお、良いか悪いかは別にして、Bobのもう一つの影響力としては、マリファナをイメージアップした、ということがあると思います。
ジョイント吸っているBobは、非常にカッコイイです。
↓ これは、ジョイントかタバコか区別がしにくいですが・・・。

BobMarleyPicture_convert_20081003191056.jpg


【結論】
文句なし、★5つです。
レゲエという言葉の先入観を排して、体を委ねてまずは聴くべしであります。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
GOOD BLOGS
QRコード
QRコード