The Slider/T.Rex




【曲目】
1 METAL GURU
2 MYSTIC LADY
3 ROCK ON
4 THE SLIDER
5 BABY BOOMERANG
6 SPACEBALL RICOCHET
7 BUICK MACKANE
8 TELEGRAM SAM
9 RABBIT FIGHTER
10 BABY STRANGE
11 BALLROOMS OF MARS
12 CHARIOT CHOOGLE
13 MAIN MAN



【レビュー】
T.Rex 、もう1枚。
こちらも名盤と言われることが多い、1973年作品です。

これもまた、年々、「ロック名盤」の棚から外れることが多くなってきており、非常にもったいないことです。
本作もまたT.Rex の真骨頂、1からラストまで、隙だらけ、スッカスカ。
カヴァーするとしてもかなり短期間でマスターできるような、単純なコード進行。

これに乗れる人にとっては生涯の名盤、乗れない人には過去の遺物、ということになるのでしょう。
色々影響を受けたアーチスト・グループはたくさんあるはずなのですが、恐らく、後発のグループの方がある意味音楽センスがあり(Queenとか?)、きちんとした作品になってしまっている、ということなのかと思われます。

個人的には、シングルの1のほか、とてもこの世の音とは思えない幻想的な4、6あたりがイチオシです。
「引き算の音楽」の極地を、まだまだ後世に残したいものです。


【結論】
★5。
あとは、やはりジャケット。
リンゴ・スター撮影だとか、トニー・ヴィスコンティ撮影だとか色々説があるようですが、前作次作のかなり酷いジャケに比べると、信じられない芸術性。
部屋に飾ってもグッドであります。
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theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Electric Warrior/T.rex




【曲目】
1. "Mambo Sun" 3:40
2. "Cosmic Dancer" 4:30
3. "Jeepster" 4:12
4. "Monolith" 3:49
5. "Lean Woman Blues" 3:02
6. "Get It On" 4:27
7. "Planet Queen" 3:13
8. "Girl" 2:32
9. "The Motivator" 4:00
10. "Life's a Gas" 2:24
11. "Rip Off"


【レビュー】
先日、ディスクユニオンでボックスセットを購入。3,000円を割っていて、なかなかのお買い得でありました。
Disc2の曲目などは、上記、Amazonのリンク先を参照にしていただくとして、今回は、グラム・ロックの最高峰と言われる本作を取り上げてみます。

T.Rexは、近年評価が著しく落ちている、というか忘れ去られている感があります。
私がロック系を聴き始めた80年代前半は、まだ、「ビートルズ→ツェッペリン→グラム→パンク」といった、極めて雑なロック歴史観が提示されており、グラムも一時代を築いた、というそれなりのリスペクトがありました。

それは、グラム=化粧、といった何とも軽い評価が原因の一つであり、現代において、男性が化粧をするというのは単なる好みですから、そこに意味を見出すことも難しくなった、ということなのだと思います。

でも、それはそれとして、T.Rex も、もう一度聴き直して欲しいのですね。
このペラペラのギター、囁くようなヴォーカル。
ライブだと、特にヴォーカルはほとんどささやき女将で、いささか脱力したりしますが、スタジオ盤なら問題なし。
中性的な色気がムンムンしております。

見た目と異なり音をそぎ落としきったようで、非常に、気持ちがいいし、逆に高揚する作品です。
このまま埋もれさせてはダメな作品の一つです。


【結論】
★5。
ボックスセットなら、Disc2も必聴で、ペラッペラ具合に拍車がかかっており、最高です。

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Too Much Too Soon/New York Dolls




【曲目】
1. Babylon
2. Stranded in the Jungle
3. Who Are the Mystery Girls?
4. (There's Gonna Be A) Showdown
5. It's Too Late
6. Puss 'N' Boots
7. Chatterbox
8. Bad Detective
9. Don't Start Me Talkin'
10. Human Being


【レビュー】
さて、桃子さん地獄からそろそろ抜け出して・・。

1974年というのは、ポピュラー音楽界にとっては微妙な年であります。

Billboardチャートを見ても(→個人のまとめサイト)うーん、地味。
音楽史的には、Led ZeppelinやPink Floyd等のバンドが「御大」になり始め、他方で労働者階級がパンクを発明するのはあと1年後、という、エアポケットのような年だったのかもしれません。

しかし、いつの時代にも名盤はあるもので、New York Dollsのセカンド、本アルバムが1974年発売でした。

率直に言って、まとまりとしてはファーストの方が上かと思われます。
しかし、Johnny Thundersはじめ、おそらくはメンバー全員がキマっていたが故の、饐えたカッコ良さはセカンドに軍配が挙がるでしょう。
現に、バンドはこの後分解してしまうわけで、崩壊寸前の美しさがかいま見える作品ではないでしょうか。

1曲あげるとすれば、Johnny Thundersがヴォーカルをとった7でしょうか。
この声だけで女には困らなかったのではないかと思われる、ハイトーンの、何とも美しい声が素晴らしいです。


【結論】
★4。
腐りかけの果物ほどおいしい、ということですね。

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genre : 音楽

Red Rose Speedway/Paul McCartney & Wings




【曲目】
1. Big Barn Red
2. My Love
3. Get On The Right Thing
4. One More Kiss
5. Little Lamb Dragonfly
6. Single Pigeon
7. When The Night
8. Loup (1st Indian On The Moon)
9. Medley: Hold Me Tight/Lazy Dynamite/Hands of Love/Power Cut


【レビュー】
前回の「Band On The Run」の一つ前のアルバム。

前回も触れましたが、一言で言って散漫な内容です。
象徴的なのがラストの10分近いメドレーで、Abbey Road のメドレーとは比べるべくもない、だらっとした展開、メロディー。
2も、あまりに甘ったるいということで、大ヒットの割には、一般的なウケはあまり良くない作品かと思われます。

まあ、ですが、それゆえにコクがあるというか、魅かれるものがあるのですね。
2枚組構想を却下されて、やむなく1枚にまとめたという経緯も関係しているのか、意図的に柔らかめの曲を集めた感があり、そんな中、3、4なんかは、ポール特有の、適当に作ったっぽいがそうそう作れない、といった佳作で、聞き応えがあります。
先ほどあげた9のメドレーも、ルーズな味わいが、聴けば聴くほど耳に残る作品だったりします。

ひいきの引き倒しも否めませんが、このまま埋もれさせてはいけないアルバム。
どうも、例のポールのアーカイヴ・シリーズからは抜け落ちてるようですが、今、一番、取り上げられることを期待しております。


【結論】
★4.5。
ポールのメロディーメーカーの一面を誇大化した作品で、逆に言うと、バンド感、Wings感が極めて低いです。
ここは評価が分かれるかもしれませんね。

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Band On The Run/Paul McCartney & Wings




【曲目】
1. Band On The Run
2. Jet
3. Bluebird
4. Mrs. Vandebilt
5. Let Me Roll It
6. Mamunia
7. No Words
8. Picasso's Last Words (Drink To Me)
9. Nineteen Hundred And Eighty Five



【レビュー】
Paul、またもや来日。

私は、これまで、チケットの暴利が嫌だったり、タイミングが合わなかったりで、この人のライブには縁がなかったのですが、さすがに年齢的にラストの可能性濃厚、と判断して、行ってまいりました。
4月27日、東京ドーム。
2階席、18,000円。

2階席、で18,000円。

お布施だと自分に言い聞かせないと到底出せない金額なのですが、行ったら行ったで、値段の価値はあったと思わせてしまうのがこの人の真骨頂。

そんなわけで、Wings 名目では最高傑作と名高い本作。
ライブでも、1、5、9をピックアップ。
1、5はともかく、9なんていう激渋の選曲をしてくるあたり、悶絶であります。

とまあ、今でも評価の高い本作で、確かに楽曲自体のクオリティは高いと思うのですが、個人的には、小さくまとまってしまったというか、お利口な作品、ということで、昔からイマイチ入り込めません。
私が、Wings を長い間警戒していたのも、本作を最初に聴いて、ネガティブイメージが強かった、ということが遠因だったりします。

今も正直印象は変わらずで、「Red Rose Speedway」だったり、ソロだったら「McCartney」だったり、若干破綻している作品の方が好きなのですね。



【結論】
とはいえ、クオリティは高いので★4。
ちなみにライブは、私の周りは平均年齢50歳以上、Live And Let Die だろうとAbbey Road メドレーだろうと、誰も立ち上がらず、でした。」

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

American Graffitti/Original Soundtrack




【曲目】
Disc1
1. (We're Gonna) Rock Around the Clock
2. Sixteen Candles
3. Runaway
4. Why Do Fools Fall in Love?
5. That'll Be the Day
6. Fannie Mae
7. At the Hop
8. She's So Fine
9. Stroll
10. See You in September
11. Surfin' Safari
12. (He's) The Great Imposter
13. Almost Grown
14. Smoke Gets in Your Eyes
15. Little Darlin'
16. Peppermint Twist
17. Barbara Ann
18. Book of Love
19. Maybe Baby
20. Ya Ya
21. Great Pretender
Disc2
1. Ain't That a Shame
2. Johnny B. Goode
3. I Only Have Eyes for You
4. Get a Job
5. To the Aisle
6. Do You Wanna Dance
7. Party Doll
8. Come Go with Me
9. You're Sixteen
10. Love Potion No. 9
11. Since I Don't Have You
12. Chantilly Lace
13. Teen Angel
14. Crying in the Chapel
15. Thousand Miles Away
16. Heart and Soul
17. Green Onions
18. Only You (And You Alone)
19. Goodnight, Sweetheart, Goodnight
20. All Summer Long

【レビュー】
位置づけとしては、オールディーズの決定版、ということになるでしょうか。
完全網羅とは行きませんが、主立った有名曲は入っていますし、曲数は多いですが、1曲1曲が短いので、余計な重さは感じません。

ただ、本作はあくまでサントラ。

で、その映画が極めて名作であり、必見中の必見。

ジョージ・ルーカスの出世作にしては評価があまり高くないような気がするのですが、ベトナム前のアメリカが無条件に楽しめます。
また、ストーリーが単純なおかげで、登場人物に感情移入がしやすく、頭の中は女の子とダンスと車で埋まってしまいそうです。毎日がサイコー、悩みは恋とマイカーの調子が悪いこと、偏差値は30、といった感じでしょうか。
特に、映画ラストで、Beach Boysの「All Summer Long」が流れるくだりは泣けるものがあります。自分が、主人公たちと同じような青春を過ごしたかのような錯覚に陥らせてくれます。

頭は使わない映画ですし、夏の終わりを強烈に感じさせる映画ナンバーワン。
絶対に見るべき映画、でありますし、ほぼ映画のとおりに収録されている本作も、必携です。


【結論】
この手の作品の決定版、★5です。
なお、近時、萩原健太氏の「アメリカン・グラフィティからはじまった」という、本作の超詳細なレビュー本が発売されました。
こちらを読みながら映画を見ると、これまた味わい深いです。是非。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Morrison Hotel/The Doors




【曲目】
1 Roadhouse Blues
2 Waiting For The Sun
3 You Make Me Real
4 Peace Frog
5 Blue Sunday
6 Ship Of Fools
7 Land Ho!
8 The Spy
9 Queen Of The Highway
10 Indian Summer
11 Maggie McGill



【レビュー】
前回に続きDoors 。
前回のライブ盤でも分かるとおり、Doors は、元々ブルース・ロックの血が濃かったのですが、突如として(と見える)原点回帰した5枚目のアルバム。

正直、昔はあまりピンと来なかったアルバムです。
Doors といえば、Ray のキーボードがヒャラヒャラしてサイケ、というイメージだったわけですね。

しかし、オッサンになってから聴いてみると、これはこれで非常に味があります。
ブルース・ロックとヒャラヒャラの融合が素晴らしく、かなりの傑作であります。
1のいきなりのゴリゴリのギターは、名イントロですし、3~5あたりの流れも素晴らしい。
そして、10はDoors 屈指の名曲。

かなり忘れられがちな作品ですが、名盤と言っていいでしょう。


【結論】
★4.5。
そして、本作のジャケはまだ大丈夫ですが、晩年、Jim の容貌がどんどんアメリカ南部のメンドくさそうなオッサンに変化していくのが、また味わい深い。
こちらが、1970年9月の、多分逮捕か裁判時の写真。
うん、パブで会ったら、すーっと違うテーブルに逃げますね。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Cobalt Hour/荒井由実




【曲目】
1. COBALT HOUR
2. 卒業写真
3. 花紀行
4. 何もきかないで
5. ルージュの伝言
6. 航海日誌
7. CHINESE SOUP
8. 少しだけ片想い
9. 雨のステイション
10. アフリカへ行きたい


【レビュー】
ふと思い立ち、ユーミンの3作目、1975年作品。
もはや40年以上前の作品ですが、5が「魔女の宅急便」に使われたり、2なんかは今でも卒業式シーズンに流れたりと、今の若者の耳にもなじみやすい作品集だと思います。

ネットリテラシーの無さっぷりを見せつける今となってはピンと来ない部分もありますが、70年代から80年代にかけてのユーミンは、バブリーなイメージと相まって、それはそれは傲慢な時代の寵児でした。

本作でも、その萌芽はありまして、例えば、5なんかは、何でこの曲がここまで浸透しているのか全く理解できない意地の悪い女の話。
昔流行った都市伝説、「エイズの国へようこそ」が思い出される、ほとんど毒女礼賛に近い内容で、正直、私なんかは、今でもいい気分はしない曲であります。

その一方で、2や8など、シティ・ポップとしては一級品の作品も混じっております。
その混沌さが本作の特徴であり、まだ、人間味が残っていた時代のユーミンである、ということなのでしょう。



【結論】
★3.5。
作品の完成度は高いです。
ちなみに、先の「エイズの国へようこそ」は、先輩であるA沼さんから聞かされて、同級生全員が土気色になったという思い出があります。エイズとHIVの区別もされていなかった時代のお話。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Horses/Patti Smith




【曲目】
 1. Gloria
2. Redondo Beach
3. Birdland
4. Free Money
5. Kimberly
6. Break It Up
7. Land
8. Elegie


【レビュー】
この人のことは気になりだすと気になってしまうので、もう一枚。

言わずと知れたファースト。
もしかしたら、内容よりも、当時のパートナーだったメイプルソープ撮影のジャケの方が有名かもしれません。
やれ顔が怖いだとか、貧乳だとか、そんなハラスメント的言質を一切許さない強烈な眼差しです。

中身は、今でも通用する力強い作品です。
当時はさぞかし衝撃的であったろう、今と変わらぬ地獄のようなヴォーカル、というか、もはや呪詛。
もともとポエトリー・リーディング畑の人なのも納得、声の力がハンパではありません。
音数も少ないので、ダイレクトに耳というか脳に伝わってきます。

2作目以降に比べて若干荒いというか、プロデュース的に詰め切れてない雑な感もあるのですが、それを吹っ飛ばすヴォーカル、ということで、こちらも必聴です。


【結論】
★4.5。
古くなってきてはいるけど、未だに色あせないです。

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genre : 音楽

Easter/Patti Smith




【曲目】
1. Till Victory
2. Space Monkey
3. Because the Night
4. Ghost Dance
5. Babelogue
6. Rock N Roll Nigger
7. Privilege (Set Me Free)
8. We Three
9. 25th Floor
10. High on Rebellion
11. Easter


【レビュー】
若干趣向を変えて、パンク女王、Patti Smithの3枚目。
挑戦的な脇丸出しは、当然、男性としては萎えるビジュアルなのですが、それはそれとして、時代とPatti のパンク魂を感じさせます。

私は、ジャンルを問わずに女性ソロ・アーチストに食指が動いてしまう傾向があるのですが、そのきっかけの一人がこの方であります。

力強いヴォーカル、時に過激な、時に優しい歌詞、堂々とした佇まい、女性1人で業界に立ち向かっている感など、それはそれはカッコイイアーチストだと思います。
一旦、完全に引退して長年音沙汰がなくなってしまうのですが、何事もなかったかのように復活し、更に力強い作品を出し続けている点も、評価されるべきだと思います。

本作は、彼女のアルバムの中では比較的地味な方かもしれませんが、ヴォーカルの荒々しさと説得力は、むしろ絶頂期ではないかと思います。

特に、3,と6は素晴らしく、それぞれ曲調は違えど、彼女の声にやられてしまうこと間違いありません。
真っ白の彼女が「Nigger」を叫んでも許されるのも、音楽に立ち向かう本気度というか姿勢故でしょう。
必聴、です。


【結論】
文句なし、★5です。
何となく、正座して聴かなければならないような作品です。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

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