Morrison Hotel/The Doors




【曲目】
1 Roadhouse Blues
2 Waiting For The Sun
3 You Make Me Real
4 Peace Frog
5 Blue Sunday
6 Ship Of Fools
7 Land Ho!
8 The Spy
9 Queen Of The Highway
10 Indian Summer
11 Maggie McGill



【レビュー】
前回に続きDoors 。
前回のライブ盤でも分かるとおり、Doors は、元々ブルース・ロックの血が濃かったのですが、突如として(と見える)原点回帰した5枚目のアルバム。

正直、昔はあまりピンと来なかったアルバムです。
Doors といえば、Ray のキーボードがヒャラヒャラしてサイケ、というイメージだったわけですね。

しかし、オッサンになってから聴いてみると、これはこれで非常に味があります。
ブルース・ロックとヒャラヒャラの融合が素晴らしく、かなりの傑作であります。
1のいきなりのゴリゴリのギターは、名イントロですし、3~5あたりの流れも素晴らしい。
そして、10はDoors 屈指の名曲。

かなり忘れられがちな作品ですが、名盤と言っていいでしょう。


【結論】
★4.5。
そして、本作のジャケはまだ大丈夫ですが、晩年、Jim の容貌がどんどんアメリカ南部のメンドくさそうなオッサンに変化していくのが、また味わい深い。
こちらが、1970年9月の、多分逮捕か裁判時の写真。
うん、パブで会ったら、すーっと違うテーブルに逃げますね。
スポンサーサイト

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Cobalt Hour/荒井由実




【曲目】
1. COBALT HOUR
2. 卒業写真
3. 花紀行
4. 何もきかないで
5. ルージュの伝言
6. 航海日誌
7. CHINESE SOUP
8. 少しだけ片想い
9. 雨のステイション
10. アフリカへ行きたい


【レビュー】
ふと思い立ち、ユーミンの3作目、1975年作品。
もはや40年以上前の作品ですが、5が「魔女の宅急便」に使われたり、2なんかは今でも卒業式シーズンに流れたりと、今の若者の耳にもなじみやすい作品集だと思います。

ネットリテラシーの無さっぷりを見せつける今となってはピンと来ない部分もありますが、70年代から80年代にかけてのユーミンは、バブリーなイメージと相まって、それはそれは傲慢な時代の寵児でした。

本作でも、その萌芽はありまして、例えば、5なんかは、何でこの曲がここまで浸透しているのか全く理解できない意地の悪い女の話。
昔流行った都市伝説、「エイズの国へようこそ」が思い出される、ほとんど毒女礼賛に近い内容で、正直、私なんかは、今でもいい気分はしない曲であります。

その一方で、2や8など、シティ・ポップとしては一級品の作品も混じっております。
その混沌さが本作の特徴であり、まだ、人間味が残っていた時代のユーミンである、ということなのでしょう。



【結論】
★3.5。
作品の完成度は高いです。
ちなみに、先の「エイズの国へようこそ」は、先輩であるA沼さんから聞かされて、同級生全員が土気色になったという思い出があります。エイズとHIVの区別もされていなかった時代のお話。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Horses/Patti Smith




【曲目】
 1. Gloria
2. Redondo Beach
3. Birdland
4. Free Money
5. Kimberly
6. Break It Up
7. Land
8. Elegie


【レビュー】
この人のことは気になりだすと気になってしまうので、もう一枚。

言わずと知れたファースト。
もしかしたら、内容よりも、当時のパートナーだったメイプルソープ撮影のジャケの方が有名かもしれません。
やれ顔が怖いだとか、貧乳だとか、そんなハラスメント的言質を一切許さない強烈な眼差しです。

中身は、今でも通用する力強い作品です。
当時はさぞかし衝撃的であったろう、今と変わらぬ地獄のようなヴォーカル、というか、もはや呪詛。
もともとポエトリー・リーディング畑の人なのも納得、声の力がハンパではありません。
音数も少ないので、ダイレクトに耳というか脳に伝わってきます。

2作目以降に比べて若干荒いというか、プロデュース的に詰め切れてない雑な感もあるのですが、それを吹っ飛ばすヴォーカル、ということで、こちらも必聴です。


【結論】
★4.5。
古くなってきてはいるけど、未だに色あせないです。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Easter/Patti Smith




【曲目】
1. Till Victory
2. Space Monkey
3. Because the Night
4. Ghost Dance
5. Babelogue
6. Rock N Roll Nigger
7. Privilege (Set Me Free)
8. We Three
9. 25th Floor
10. High on Rebellion
11. Easter


【レビュー】
若干趣向を変えて、パンク女王、Patti Smithの3枚目。
挑戦的な脇丸出しは、当然、男性としては萎えるビジュアルなのですが、それはそれとして、時代とPatti のパンク魂を感じさせます。

私は、ジャンルを問わずに女性ソロ・アーチストに食指が動いてしまう傾向があるのですが、そのきっかけの一人がこの方であります。

力強いヴォーカル、時に過激な、時に優しい歌詞、堂々とした佇まい、女性1人で業界に立ち向かっている感など、それはそれはカッコイイアーチストだと思います。
一旦、完全に引退して長年音沙汰がなくなってしまうのですが、何事もなかったかのように復活し、更に力強い作品を出し続けている点も、評価されるべきだと思います。

本作は、彼女のアルバムの中では比較的地味な方かもしれませんが、ヴォーカルの荒々しさと説得力は、むしろ絶頂期ではないかと思います。

特に、3,と6は素晴らしく、それぞれ曲調は違えど、彼女の声にやられてしまうこと間違いありません。
真っ白の彼女が「Nigger」を叫んでも許されるのも、音楽に立ち向かう本気度というか姿勢故でしょう。
必聴、です。


【結論】
文句なし、★5です。
何となく、正座して聴かなければならないような作品です。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Betty Davis/Betty Davis




【曲目】
1. If I'm In Luck I Might Get Picked Up
2. Walkin Up The Road
3. Anti Love Song
4. Your Man My Man
5. Ooh Yea
6. Steppin In Her I. Miller Shoes
7. Game Is My Middle Name
8. In The Meantime


【レビュー】
Betty Davis、ファーストです。

たまにですが、全く未聴のアーチストながら、非常に良質な作品に出会うことがあります。
apple music 等の定額ストリーミングサービスで、その機会は大きく増えました。

本作もそんな作品でして、確か、ファンク系統をうねうねサーフィンしていたらたどり着いたという経緯です。

Miles Davis の元妻。
Larry Graham参加作品。

サイケで、おしゃれで、ファンクでロック、スライの匂いもある。

Miles との関連性はあんまりピンと来ませんが、ロックとファンクのボーダレスであり、ジャンルを飛び越えるといった発送の豊かさは相通じるものがあったのかもしれません。
作品発表当時には、離婚してるけど・・。

どれか一曲が突出した、という作品ではないですが、70年代ブラックミュージックの中でもかなりいい感じの作品でした。



【結論】
★4。
あとは、ジャケですね。
観賞用に、アナログで欲しい作品の一つです。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Prince/Prince




【曲目】
1 I Wanna Be Your Lover
2 Why You Wanna Treat Me So Bad?
3 Sexy Dancer
4 When We're Dancing Close And Slow
5 With You
6 Bambi
7 Still Waiting
8 I Feel For You
9 It's Gonna Be Lonely



【レビュー】
1979年発売、セカンド、セルフ・タイトル。
名盤であることに疑いはなく、一般的な評価も高い作品でしょうか。

軽い、薄い、シンセが目立つ。
が、これら全部に「いい意味で」という冠詞がつく、という、ある意味信じがたいアルバムです。

それは、このお方の類稀なるメロディーメイカーとしての資質が爆発したからと思われます。
シングルの1はもとより、1を受けた2、3、Chaka Khan にカヴァーされた8、激情のバラード9と、隙が全くありません。

ファルセット声、ジャケット、そして「愛のペガサス」という邦題の小っ恥ずかしさを乗り越えれば、ほら、ヘビーローテーションの途はすぐそこ、といったアルバムです。


【結論】
★5。
ちなみに、裏ジャケも強烈であります。
何で全裸、と問うこと自体ナンセンスなプリンス節は、これから、大爆発していくことになります。
10012206372_s.jpg

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

For You/Prince





【曲目】
1. "For You" 1:06
2. "In Love" 3:38
3. "Soft and Wet" (Prince, Chris Moon) 3:01
4. "Crazy You" 2:17
5. "Just as Long as We're Together" 6:24
6. "Baby" 3:09
7. "My Love Is Forever" 4:09
8. "So Blue" 4:26
9. "I'm Yours"



【レビュー】
Prince が死んでしもうた・・・。
母国では4月21日。
死因は、現段階では不明で、インフルエンザだとか、処方薬の誤りだとか、色々と話が飛び交っている段階です。

私は、前にも書いたかもしれませんが、1984年、中1のときに「Purple Rain」に出会って、もう、それはそれはガッツリとこの方にハマったクチなので、ちょいとショックが尾を引きそうです。
Paul McCartney や Brian Wilsonが亡くなったところで、ショックではありますが、年齢も年齢なので、まあ、諦めもつくのですが、Prince の場合、まだ57歳という年齢に加え、非人間的なところがあるので、本当に不意を突かれた感じです。

ということで、本ブログでも何度かやってきた取り組みですが、何回か、Prince レビューをやってみたいと思います。

まず、デビュー作。

先に述べたとおり、「Purple Rain」をきっかけに過去作を掘っていく作業に取り掛かりまして、ほどなく本作にも行き当たりました。

私の当時の嗜好は、完全なロック寄りでして、ブラックミュージックの作法というか聴き方を知らず、Purple Rain にはあまり無かったファルセットにちょっと引いてしまった記憶があります。
全体としても、R&B の中での新星という感じで、ジャンルを横断するまでは至っていませんし、エロも抑えめなので、最初はあんまり受け付けませんでした。

もちろん、今になって聴けば、シングルの3はじめ傑作であり、デビュー作としては相当なものです。
先に言ったように、ファルセットを多用している点ではオーソドックスですが、何というか、声の説得力だとか、個々のメロディーは非凡そのもの。

全てはここから始まった、ということでして、非常に感慨深い作品です。


【結論】
★4。
こういう結末となった今、オープ二ングの1を聴くと感涙モノであります。
ジャケットも、数少ないノーマルな仕上がり。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Magot Brain/Funkadelic





【曲目】
1 Maggot Brain
2 Can You Get to That
3 Hit It and Quit It
4 You and Your Folks, Me and My Folks
5 Super Stupid
6 Back in Our Minds
7 Wars of Armageddon



【レビュー】
前回から、ファンク系繋がりで、ファンクの名作の誉れ高い本作を。

私がこのアルバムを初めて聞いたのは、高校生の頃です。
当時、ヒップホップに深く傾倒し、傾倒し過ぎて留年の危機が迫っていた友人から、「聞け、聞け」と言われたのがきっかけです。

正直、最初は良く分かりませんでした。同じリズムを繰り返す、ファンクという音楽の特徴に慣れていなかったのでしょう。
しかし、その友人に負けるのが悔しく、また、ジャケットがあまりにカッコよかったことから、無理して繰り返し聞き、そのうち、愛聴盤となりました。
今では、ネチョッとした音が気持ちよくなるのですから、分からないものです。ブスも年数を経ると味が出てくる、というのと似た精神構造かもしれません。

ということで、どこぞのラーメン屋と同じく、1度で諦めず、少なくとも10回は聴いてみるべき名盤であります。


【結論】
★4。
ファンクとは何ぞや、の一つの答えであります。
ジャケ買いもOK。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Rise & Fall of Ziggy Stardust/David Bowie





【曲目】
1. Five Years 4:44
2. Soul Love 3:34
3. Moonage Daydream 4:41
4. Starman 4:14
5. It Ain't Easy 2:58
6. Lady Stardust 3:21
7. Star 2:48
8. Hang On To Yourself 2:40
9. Ziggy Stardust 3:14
10. Suffragette City 3:26
11. Rock 'N' Roll Suicide 2:58



【レビュー】
Bowie の過去作も一つくらいは取り上げてみたいと思います。
「1枚あげるとしたら」といっても、人それぞれバラバラなのがこの人らしいですが、ここでは1972年の本作をあげてみたいと思います。

冷静に見ると、相当に異形な作品であります。

オープニングで、いきなり、人類には「あと5年しか」ない、と。
で、空では「スターマン」が待っていて、「レディ・スターダスト」と「ジギー・スターダスト」とかいう宇宙人っぽい奴らがいて、最後は「ロックンロールな自殺」。

ネイティブではない私には理解しきれないわけですが、何ともぶっ飛んでるし、幼稚な、というか妄想てんこ盛りな、どちらかと言うと「ムー」的な設定でもあります。

が、しかし、これが、一大コンセプト作品としてグッときてしまう不思議。
ボウイのキャラ設定がお見事なのもあるのでしょうが、やっぱり、声が異常に魅力的なのでしょうね。
1で昇天してしまいますし、あっというまにラストまで走らせてくれます。

トリック・スターといっては申し訳ないのかもしれませんが、こんな設定を堂々とカッコよく進める人は、もう現れないかもしれません。
あらためて合掌、であります。



【結論】
★5。
最後に、ボウイの中でも、私が一番好きな写真を。
私は、この人もLou Reed もビジネス・バイだったと思っているのですが(それを揶揄するつもりは全く無いです。)、何にせよ、最高のビジュアルであります。

295011_1_convert_20160328173324.jpg

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

SATORI/Flower Travellin' Band




【曲目】
1. SATORI PART1
2. SATORI PART2
3. SATORI PART3
4. SATORI PART4
5. SATORI PART5



【レビュー】
音楽を「アルバム」という形で意識的に聴き始めてから、30年以上経ちます。
これは性格的なものなのですが、「あんまり好みじゃない」ジャンルの作品も、可能な限り触れるようにはしてきたつもりです。
(今の段階では)あまり好みでないクラシックも、EDMも、避けずに、聴く機会は設けてきたつもりです。

それで、本作なのですが、ずーっとスルーしてきた作品でした。
理由は一つ、日本が誇る恐妻家でストーカー、内田裕也氏が関わっていたバンドだったから、に他なりません。
だって、あの人がまともな作品を作るとは思わんでしょう。

最近、少しずつ70年代のドメ作品も掘ろうとしていたところ、当然本作も出てきて、「それでもまあ、聴いてみるか」と入手したのですが、なんで、今まで触れていなかったのだ、と後悔しきりです。

ハードロックでヘヴィメタで、何よりストイックなまでにロックンロール。
内田裕也が関与という歴史や、ジョー山中という微妙な後付けキャラは頭から消し去ってみれば、もう歴史に残る作品だということは自明です。

逆に、「まだ聴いていない、自分にとっての超名作があるのではないか」との不安を駆り立てられております。
死ぬまでディグる必要がありそうですね。



【結論】
★5。
とにかく素晴らしい。
わざわざ英詞にしているのは今となっては残念ですし、狙い過ぎのタイトルは何とかしてほしいのですが、そんな点はともあれ、とにかく必聴であります。
プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
GOOD BLOGS
QRコード
QRコード