Close To You/The Carpenters




【曲目】
1. We've Only Just Begun
2. Love Is Surrender
3. Maybe It's You
4. Reason To Believe
5. Help
6. (They Long To Be) Close To You
7. Baby It's You
8. I'll Never Fall In Love Again
9. Crescent Noon
10. Mr. Guder
11. I Kept On Loving You
12. Another Song


【レビュー】
Carpenters のオリジナル・アルバムを取り上げてみます。
多分、日本で有名なのは「Yesterday Once More」が入っている「Now & Then」だと思うのですが、オリジナルアルバムの中では一番売れた作品はこちら。

Carpenters はシングル・ヒットが多すぎで、どうしてもベスト盤に目が行ってしまい、その他の曲は目がいきにくいのですが、まあ、どれもこれも素晴らしいカレンのヴォーカル。

正直、全部が全部キャッチーなメロディーというわけではないのですね。
本作も、ダントツでいいメロなのは、やっぱり、シングルになった1や6。
Beatles のカヴァーである5のアレンジも、換骨奪胎というかはっきり言って最悪なのですが、カレンの歌声だけは別格。
全てを浄化する強力な洗剤のようなもので、フニャフニャ、日曜の午後、yogibo の如し。

カレンの莫大な才能が溢れる、天才的な作品であります。


【結論】
★3.5.。
とはいえ、単に綺麗な作品ということでもなく、「Now & Then」のときにも書いたのですが、カレンのその後を考えると、また違った聴こえ方がしてきます。
本人たちの意図とは違い、アメリカの裏表を感じてしまう作品でもあります。
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Morrison Hotel/The Doors




【曲目】
1 Roadhouse Blues
2 Waiting For The Sun
3 You Make Me Real
4 Peace Frog
5 Blue Sunday
6 Ship Of Fools
7 Land Ho!
8 The Spy
9 Queen Of The Highway
10 Indian Summer
11 Maggie McGill



【レビュー】
前回に続きDoors 。
前回のライブ盤でも分かるとおり、Doors は、元々ブルース・ロックの血が濃かったのですが、突如として(と見える)原点回帰した5枚目のアルバム。

正直、昔はあまりピンと来なかったアルバムです。
Doors といえば、Ray のキーボードがヒャラヒャラしてサイケ、というイメージだったわけですね。

しかし、オッサンになってから聴いてみると、これはこれで非常に味があります。
ブルース・ロックとヒャラヒャラの融合が素晴らしく、かなりの傑作であります。
1のいきなりのゴリゴリのギターは、名イントロですし、3~5あたりの流れも素晴らしい。
そして、10はDoors 屈指の名曲。

かなり忘れられがちな作品ですが、名盤と言っていいでしょう。


【結論】
★4.5。
そして、本作のジャケはまだ大丈夫ですが、晩年、Jim の容貌がどんどんアメリカ南部のメンドくさそうなオッサンに変化していくのが、また味わい深い。
こちらが、1970年9月の、多分逮捕か裁判時の写真。
うん、パブで会ったら、すーっと違うテーブルに逃げますね。

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Loaded/The Velvet Underground





【曲目】
1. "Who Loves the Sun"
2. "Sweet Jane "
3. "Rock & Roll "
4. "Cool It Down"
5. "New Age "
6. "Head Held High"
7. "Lonesome Cowboy Bill"
8. "I Found a Reason"
9. "Train Round the Bend"
10. "Oh! Sweet Nuthin'"



【レビュー】
先日デラックス盤が出た、Velvet Underground の4枚目。
Lou Reed 在籍時のラスト・アルバム。

勝手に曲順とかをいじられたというjことで、Lou Reed 自身の評価も低い本作。

それもまあ確かに、というところもあります。
いきなり1が、「パーパパッパー」と、牧歌的というよりは脱力するサビ。

Lou Reed の代表曲とも言える2、3もあるのですが、それすらもカントリーにしか聴こえないミックス。
退廃の代名詞だったVelvet は完全に消滅。
Doug Yule 恐るべし、と言わざるを得ません。
腐ったミカンとはこのことでしょうか。

今になって聴き直してみれば良曲も多く悪くないのですが、それは、Lou Reed の凄みを把握してから、変化球として捉える場合の話で。
Velvet 初聴にこれを選ぶことだけは止めていただきたいと思う次第であります。



【結論】
★3。
バンドが崩れる時の転がりっぷりが分かる、ある意味稀有な作品。
なお、「Squeeze」は完全に無視しておりますが、ご容赦を。

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Bitche's Blew/Miles Davis




【曲目】
Disc1
1. Pharaoh's Dance
2. Bitches Brew
Disc
1. Spanish Key
2. John McLaughlin
3. Miles Runs The Voodoo Down
4. Sanctuary
5. Feio



【レビュー】
1970年作品をいくつかあげてみましたが、ラストとして本作を。
ジャズの名盤特集となると必ず出てくる、Miles Davis、1970年作品。2枚組。

決してジャズが苦手というわけではないのですが、腹を括らないと(大きい音で、他に何かしながらではなく、向き合って聴かないと)飲み込めないことが多く、なかなか深堀り出来ず、聴いた作品は限られているというのが正直なところです。

本作は、数少ない、私がそこそこきちんと聴いたモノ。
得体の知れないパワーに満ちているというか、ズルズルというかニチャニチャというか、全部の音塊がゆっくり迫ってきたり、逆に突如として音塊が襲ってきたりと、聴き手の体力を奪います。
Miles のトランペットだけでなく、まさに「塊」が押し寄せてくるようであり、正直、社会人には金曜の夜か土日しか聴けないかと。

良く言われることですが、ジャズの文脈に止まる作品ではなく、ロック・ファンクなどとも接近した、ボーダレスな作品。
特に、Disc2の1は素晴らしく、お見事と言う他ありません。

ボリュームが大きく、聴き通すのには困難と伴いますが、是非手に取る一品であります。



【結論】
★4.5。
しかし、どうやったらこういう作品が作れるのか不思議。

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McCartney/paul McCartney





【曲目】
1. The Lovely Linda
2. That Would Be Something
3. Valentine Day
4. Every Night
5. Hot As Sun / Glasses
6. Junk
7. Man We Was Lonely
8. Oo You
9. Momma Miss America
10. Teddy Boy
11. Singalong Junk
12. Maybe I’m Amazed
13. Kreen



【レビュー】
1970年、Beatles が崩壊する中、メンバーが何をしていたかというと、John は11月に「Plastic Ono Band」、邦題「ジョンの魂」発売。

片やPaul は、先立って4月にファーストソロである本作「McCartney」、発売。
ちなみに、「Let It Be」は5月発売。

そんな、時代が動いている渦中の作品だったのですが、発売当時は、すこぶる評判が悪かったようです。

これは、確かにそうでしょう、と言わざるを得ず。
1がいきなり地味。しかも、「Lovely Linda」って、John の悪いところを真似したみたいで、居心地も良くありません。
その後もインストが含まれたりでひたすら地味、12でようやくシングルっぽい曲が出てきたと思ったら終了。
ジャケも、Linda 撮影らしいですが、意味不明でこれもまた地味。

でも、個人的には、本作、すごい好きでして。
スベリ芸というか、才能がから回っているというか、素が出ている感じがたまらないです。
6なんかは、ここ数年で評価がうなぎのぼりでもありますし、見直され始めている作品と言えるでしょう。

Paul のソロに触れてみたい、という人が最初に手に取ったら、確かにスルーされる危険性大ですが、ある程度リテラシーがある人にとっては、なかなかの良作と思われます。



【結論】
★4.5。
ちなみに、1970年は、George も「All Things Must Pass」発売。
が、聴いてません。スミマセン。3枚組は長いんですもの。

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Let It Be/The Beatles





【曲目】
1. Two Of Us
2. Dig A Pony
3. Across The Universe
4. I Me Mine
5. Dig It
6. Let It Be
7. Maggie Mae
8. I've Got A Feeling
9. One After 909
10. The Long And Winding Road
11. For You Blue
12. Get Back



【レビュー】
前回の「No Dice」が発売されたのが1970年。
その頃、本家本元のBeatles がどうしていたかというと、「Let It Be」を発売し、解散へとまっしぐら、といった状況だったわけです。

Beatles のオリジナル作品の中では、ダントツで評価の低い本作品。
屋上ライブの中途半端な引用、Phil Spector のオーバー・プロデュース。楽曲のクオリティもバラバラで、それもやむを得ないことかと。
5とか7とか、私自身は結構好きですが、まあ、「Abbey Road」の次に出す作品ではないです。

初めてBeatles に触れようとする人が、「あ、Let It Beは聴いたことある」とか言って、本作を手に取ることはご法度でしょう。

そんな内容で、ほぼ聴き返すこともなかった2003年、突如として発売されたのが、naked 。


Phil Spector のオーケストラアレンジを排除しており、初聴であればこちらの方がスッと入ってくるのは確か。
でも、ねえ。
こっちも相当アレンジしていて「Naked」ではないし、曲順が違うし、「Don't Let Me Down」が入っていることの居心地の悪さ。

まあ、歴史的意義はあるけど、内容としては、レベル低しです。
バンドとしてのやる気が無くなってたから、しょうがないですね。
この時期は、各メンバーのソロを聴くべしです。


【結論】
★2。Naked が2.5。
前にも書いた気がしますが、映画をとっとと公式発売してくれ。
幾ら何でも引っ張りすぎで、Apple には腹がたってきます。

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No Dice/Badfinger





【曲目】
1. I Can't Take It
2. I Don't Mind
3. Love Me Do
4. Midnight Caller
5. No Matter What
6. Without You
7. Blodwyn
8. Better Days
9. It Had To Be Me
10. Watford john
11. Believe Me
12. We're For The Dark



【レビュー】
今回は、ちょっと変わり種で。

アップルレコード、1970年作品。
そもそも「Badfinger」という名前自体、あまり聞かないですが、一応はBeatles の後継者的に扱われていました。
本作も、アルバムがビルボードでは最高28位、シングルの5が8位。
微妙ではありますが、売れてなかったわけではない。そんな立ち位置だったようです。

内容ですが、どうにもこうにも70年代の匂いがする作品です。
音楽にも色々あり、時代を超越するエヴァーグリーンもあれば、完全な時代の徒花もあるのですが、本作は、1曲目から70年代を感じさせる、当時の空気を切り取ったような雰囲気です。

畳の四畳半、レコード・プレイヤー、中途半端な長髪、ジーンズ。
私はまだ産まれていなかったのですが、そんな、ステレオタイプの70年代に乗っかれること請け合い。

サビできちんとタイトルが歌われるし、1曲も短め、トータルでも40分程度。
安心して聴けるし、特に前半はなかなかコマーシャルな名曲揃いで、ドップリと70年代の擬似郷愁に浸れる作品であります。



【結論】
★4。
このグループは、Peteが自殺、Tomが自殺と、不幸がこびりついたところがあるのですが、それは一旦忘れて聴けば、非常に良作で。
是非、復権を望むところであります。

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After The Gold Rush/Neil Young


After the Gold RushAfter the Gold Rush

Neil Young

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【曲目】
1. Tell Me Why
2. After The Gold Rush
3. Only Love Can Break Your Heart
4. Southern Man
5. Till The Morning Comes
6. Oh, Lonesome Me
7. Don't Let It Bring You Down
8. Birds
9. When You Dance You Can Really Love
10. I Believe In You
11. Cripple Creek Ferry



【レビュー】
てっきり、既に取り上げているかと思っていたら、未了だったので、レビュー致します。

今更ですが、Neil Young 作品の中で一番有名であり、名盤集等には必ずと言っていいほど取り上げられています。
そして、それもさもありなん、というハイ・クオリティな作品です。

アルバム全体のまとまりや、Neilのヴォーカル もいいのですが、個々の曲も素晴らしく。
特に2は、現在、過去、未来を描いた何とも言えない歌詞、Neil の細いヴォーカル、と、言うことなし。

その他も、1、3、7等も、ライブ盤でも取り上げられることの多い、名曲と言っていいでしょう。

本ブログでも何度か書きましたが、Neil Young は多作だし、訳の分からない作品も多く、それゆえなかなかファンがつきにくいアーチストなのですが、本作だけは聴いておくべきであります。


【結論】
★5。必聴です。
Pono も応援しますよ。も読みますよ。
けど、今後とも、アルバムも是非継続的に出して欲しいです。直感的に、あと1枚くらい、度肝を抜く作品が出てきそうな気がするんですよ。

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Bridge Over Troubled Water/Simon & Garfunkel


Bridge Over Troubled WaterBridge Over Troubled Water

Simon & Garfunkel

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【曲目】
1. Bridge over troubled water
2. El condor pasa
3. Cecilia
4. Keep the customer satisfied
5. So long Frank Lloyd Wright
6. Boxer
7. Baby driver
8. Only living boy in New York
9. Why don't you write me
10. Bye bye love
11. Song for the asking



【レビュー】
前回レビューしたとおり、Mumford & Son が「Boxer」をカバーしていたということで、オリジナルの本作です。

言わずもがなの大ベストセラーで、本作、シングルの1とも全米1位。
1は、下手したら、「Hey Jude」とともに、今の小学生でも知ってるかもしれない、という超有名曲。

まさにPaul Simon の才気爆発、Arty も、1のリード・ヴォーカルをとることで一生安泰となったという、記念碑的作品であります。
個々の楽曲も素晴らしく、スタジオ盤のラスト・アルバムということも相俟って、何とも気持ちが高ぶります。

以前に、ライブ盤をレビューしたときにも書きましたが、本当に、単なる軟弱グループではなく、もの凄い才能を持っていたわけで、本作品を聴けば一発でそれが分かるかと思われます。

他方で、確かに子どもにも安心して聴かせられるような、安パイ的雰囲気があるなのですが、よく聴くと、随所にユダヤ人的ひねくれや卑屈が感じられたりと、奥深いところもあり、油断できません。
例えば、6の一節で、「Where the New York City winters aren't bleeding me,Leading me, going home.」とありますが、こっちが凍え死にそうになりそうです。

そういう、毒っ気を砂糖でまぶしたというクレバーさも、凄みを感じさせます。



【結論】
★4.5。
個人的には初期作品の方が心に引っかかるところがあったりしますが、何はともあれ避けて通ってはいけない名作であります。

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Funkadelic/Funkadelic


FunkaFunkadelic

Funkadelic

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【曲目】
1. MOMMY,WHATS A FUNKADELIC?
2. ILL BET YOU
3. MUSIC FOR MY MOTHER
4. I GOT A THING, YOU GOT A THING, EVERYBODYS GOT A THING
5. GOOD OLD MUSIC
6. QUALIFY AND SATISFY
7. WHAT IS SOUL?



【レビュー】
Funkadelic のファースト、1970年作品。

ファンクというジャンルは長年避けていて、面と向かったのは20代後半になってから、入り口は、本作を含むFunkadelic 一連の作品だったと記憶しています。

Parliament との絡みもあって、ロックに慣れきった耳にも入りやすかったことが理由ですが、作品のクオリティが高く、圧倒されてしまったのも事実。
「ああ、黒人は肉体的というのはこういうことか」と体で納得させられてしまいましたし、なんと言うか、真の意味で享楽的というか、本能的な怖さも感じました。
オープニングのわちゃわちゃしたSEからラストまで、非常に麻薬的なアーティスト、作品だと思います。

とりあえず大音量で聴くべし、です。


【結論】
★4.5。
毎日毎日こんなのに溺れていたら、ドロップアウトすること間違いなし。
理屈先行のパンクなんて何ぞのもの、こっちの方がよっぽど悪影響、であります。

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genre : 音楽

プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

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