Let It Bleed/The Rolling Stones




【曲目】
1 Gimme Shelter
2 Love In Vain
3 Country Honk
4 Live With Me
5 Let It Bleed
6 Midnight Rambler
7 You Got The Silver
8 Monkey Man
9 You Can't Always Get What You Want


【レビュー】
ということで、全回の元ネタ曲が入っている「Let It Bleed」。

いや、未レビューの名作がまだまだあるなあ、と。
言うまでもなく、Stonesの最充実期、別名、Brian Jones 追い出し期の中でも屈指の名作です。

一般的なところでは、元ネタの1と、ライブの定番でもあるラストの9、ということになるでしょうか。
しかし本作、それ以外も激シブが揃っておりまして、Robert Johnson カヴァーの2、Honkytonk Women のカントリー・ヴァージョンの3、Keith のヴォーカル曲の7など、聴き応え十分。

個人的な最高傑作は、後半はほとんどファンクの6でしょうか。

とにかく、全体で全くダレるところがない。
正直なところ、Brian がいなくなり、いい意味で再生出来たんでしょうかね。「Jagger/Richards」が真に一皮むけた作品であります。
必聴。


【結論】
★5。
私、Brian は大好きなのです。
大好きなのですが、本作は、Brian が抜けたことで実現した作品でもあるので、非常に複雑であります。
あと、ジャケも意味不明でカッコイイっす。
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genre : 音楽

Gimme Shelter/Merry Clayton




【曲目】
1 Country Road(James Taylor)
2 Tell All the People(Robby Krieger)
3 Bridge Over Troubled Water(Paul Simon)
4 I've Got Life(Galt MacDermot / Jerome Ragin / James Redo)
5 Gimme Shelter(Mick Jagger / Keith Richards)
6 Here Comes Those Heartaches Again(James Cleveland)
7 Forget It I Got It(Jimmy Miller / Gary Wright)
8 You've Been Acting Strange(Billy Preston)
9 I Ain't Gonna Worry My Life Away(Merry Clayton / Billy Preston)
10 Good Girls(Billy Page)
11 Glad Tidings(Van Morrison)



【レビュー】
apple music なり、spottily なり、ストリーミング・サービスの功績の一つは、今までなかなか手に入らなかったり、あまり流通していなかったアルバムが、無料で聴けてしまうことにあります。

本作もそんな感じで見つけたもの。
アルバムタイトルで分かるとおり、Stones の「Gimme Shelter」でコーラスをしている方の作品で、あの声はちょっと気になっていたため、結構期待して聴いてみたのですが。

表題作の5をはじめ、まあ、恥も外聞も無いベタ曲のカヴァーだらけ。
2なんぞは、Doors の中でもかなり平坦な曲で、なぜこれを選んだかという脱力ぶり。

お、以外にもソウルっぽい、という驚きもさしてなく、淡々と進んで行く、あまり聴き応えのない作品。
声の力もあんまりなく、ちょいと残念でした。


【結論】
★1.5。
まあ、カラオケ作品でした。
ジャケットはなかなかカッコいいけど、といったところであります。

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At The Hop/The Sherrys




【曲目】
1.AT THE HOP
2.DANCE
3.SLOP TIME
4.DANCIN' THE STRAND
5.OOH-LA-LA-LIMBO
6.LET'S STOMP AGAIN
7.POP POP POP-PIE
8.BRISTOL TWISTIN' DANNY
9.THE FLY
10.DOUBLE ORDER MASHED POTATOES
11.THE NEW CHA-CHA-CHA
12.THE LAST DANCE



【レビュー】
地味目なオールディーズ、前回に引き続いて、もう一丁。
リンクはAmazon ですが、こちらも、ボートラ付で、国内盤が芽瑠璃堂で再発されております。

しかし、この Sherry's、正直、情報がなく。
英語のWikipedia でも、このザマです。
本盤の解説も合わせると、どうやら、60年代初頭のダンス・ブームにあやかって適当に作られたグループで、メンバーは姉妹を中心とした4人だったのですが、1人が脱退してジャケットでは3人になっている、という感じだったみたいです。

確かに、タイトルには「linbo」、「dance」、「twist」といった文字が舞っております。

ともあれ、今となっては、そのやらされている感というかルーズさが最高。
何も考えたくないとき、50年代・60年代前半の豊かなアメリカの映像を見たとき、等にはもってこいですね。

なお、この手の音楽、実は、子どもには結構ウケが良かったりします。
単純なコード進行で、声が明るくて、曲が短くて。
なるほど、理屈はさておき、潜在的な音楽の楽しみを備えているのかもしれません。


【結論】
★3。
芽瑠璃堂の再発では、以下のボートラがあり、これらもなかなかでした。
13 Saturday Night
14 Your Hand In Mine
15 That Boy Of Mine
16 That Guy Of Mine

なお、左の子がえらく可愛いのに対して、細木数子的なメンバーが中心にいるというジャケットの不条理さも、味わい深いものがありますね。
どなたか、メンバーの詳細を教えていただきたいものです。

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Downtown/Petula Clark

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【曲目】
01. TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH
02. BABY IT’S ME
03. NOW THAT YOU’VE GONE
04. TELL ME (THAT IT’S LOVE)
05. CRYING THROUGH A SLEEPLESS NIGHT
06. IN LOVE
07. MUSIC
08. BE GOOD TO ME
09. THIS IS GOODBYE
10. LET ME TELL YOU
11. YOU BELONG TO ME
12. DOWNTOWN
(BONUS TRACKS)
13. YOU’D BETTER LOVE ME
14. I KNOW A PLACE
15. YOU’D BETTER COME HOME
16. ROUND EVERY CORNER
17. MY LOVE



【レビュー】
芽瑠璃堂からの発売。
骨があるのか無気力なのか、amazon では販売していないようです。

日頃から人のクレームだったり反論だったり、もっと言うとグチを聴くことが多い仕事をしているせいか、定期的に逃避が必要であり、無性に60年代のガールズ・ポップに逃げこみたくなることがあります。

偏差値は気温程度、太陽と恋愛がほぼ全ての世界。
素晴らしいことこの上ないです。

さて、本作は1965年、当時、既にベテランの域に入りかけていた Petula Clark の作品。
彼女自身はイギリス人ではありますが、世相としては、ベトナム戦争が泥沼化し始め、アメリカの正義が怪しくなってきた時期。
最後の「明るいガールズ・ポップ」と言えるでしょう。

アルバムとしては、正直、まあ、こんなものです。
カーステに投げ込んでおいて、気がついたら流れている、という位置づけ。

もう、とにかく、タイトルトラックの12に尽きます。
全米No.1、一度聞いたら忘れられない、歌謡曲的盛り上がりのサビ。
まさに、エヴァー・グリーンな1曲。
捨て曲をしのいで12にたどり着いたときは、本当にカタルシスであります。

ジャケもなかなかなので、「アルバムのトータル性は?」とか、無粋なことは言わないようにしましょう。


【結論】
★2.5。
さすがに、他の曲のクオリティを考えると、こんなもので。
じゃあ12のシングルがあればいいのでは、と言われると反論出来ないのがつらいところですが、あまり再発されない作品であろうことは間違いないので、購入しておいて損はないでしょう。
解説がグダグダなのは、目をつぶって・・。

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Blonde On Blonde/Bob Dylan





【曲目】
1. "Rainy Day Women #12 & 35"
2. "Pledging My Time"
3. "Visions of Johanna"
4. "One of Us Must Know (Sooner or Later)"
5. "I Want You"
6. "Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again"
7. "Leopard-Skin Pill-Box Hat"
8. "Just Like a Woman"
9. "Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine"
10. "Temporary Like Achilles"
11. "Absolutely Sweet Marie"
12. "4th Time Around"
13. "Obviously 5 Believers"
14. "Sad Eyed Lady of the Lowlands"



【レビュー】
Dylan、「Cutting The Edge」期のラスト、「Blonde On Blonde」です。

前2作より、かなりルーズとうか、はっきり言ってドラッギーな仕上がりで、それが魅力でもあります。
オープニングの1なんかは、途中で笑いだしており、何がしか吸っておられたような雰囲気を醸し出しております。

そんなスタートから始まり、5、6はDylan屈指の傑作。

で、最後までいって、ラストの14。
これぞDylan、的な評も見聞きするのですが、ちょいと冗長じゃないか、というのが率直な感想です。
オリジナルは2枚組で、D面は14の1曲だけという構成ですが、ちょいと狙い過ぎたんではないかなあ。

14を圧縮して、普通の1枚組に収めたら、素晴らしくなったのでは、と若干惜しく思います。
悪い曲ではないんですけど、十分45分にまとまったかと。


【結論】
★4。
Dylan が分かりやすくヒーローというか傑作製造機だったのはここらあたりまで。
この後、オートバイ事故を経て、「John Wesley Harding」あたりから、迷走というか好き勝手度が激しくなっていきます。
それはそれで魅力的なのですが、そのあたりは、またの機会に。

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Highway 61 Revisited/Bob Dylan





【曲目】
1. Like A Rolling Stone
2. Tombstone Blues
3. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry
4. From A Buick 6
5. Ballad Of A Thin Man
6. Queen Jane Approximately
7. Highway 61 Revisited
8. Just Like Tom Thumb's Blues
9. Desolation Row



【レビュー】
前回に続いて、今度は1965年作品。
泣く子も黙る、というか、Bob Dylan の数少ないメジャー曲、「Like A Rolling Stone」が入っているアルバムです。

「Like A Rolling Stone」は、一発目のドラムからオルガンというオープニングはじめ、ドラマチックなことこの上なく、名曲であることに疑いはないのですが、本作はそれだけではない。
特に、沈み込むような5をくぐり抜け(レコードではここでA面が終わり)、一転して明るい曲調、しかし切ない6につながる流れは、お見事としか言いようがありません。

Dylan は、日本では未だに60年代的な色がついているというか、全共闘の友的なイメージで、揶揄の対象になることもあるのですが(「学生街の喫茶店」で、「ボブディラーンー」という歌詞があったのも結構な原因だと思います。)、本作は、音楽を聴く人なら、避けて通れない作品だと思います。




【結論】
これも、★5。
「Like A Rolling Stone」は、映画に出来るのではないか、と常々思っております。
要は、「One Plus One」の「Sympathy For The Devil」みたく、曲が完成していく様を映像で見られたら、相当に面白いと思うのです。

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Bringing It All Back Home/Bob Dylan




【曲目】
1. Subterranean Homesick Blues
2. She Belongs To Me
3. Maggie's Farm
4. Love Minus Zero/No Limit
5. Outlaw Blues
6. On the Road Again
7. Bob Dylan's 115th Dream
8. Mr. Tambourine Man
9. Gates Of Eden
10. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)
11. It's All Over Now, Baby Blue


【レビュー】
過去ログを調べたら、ピーク時である60年代半ばのBob Dylan 作品をレビューしていないことが発覚し、これは大変、ということで取り上げます。

まずは1964年、「Bringing It All Back Home」。
一般的には、Dylan がフォークからロックに近づいた作品、と言われております。

内容は、まあ、とにかく強力。
まず、1があるだけで★5。
高音で一本調子だが魅き寄せられるヴォーカル、強烈なメッセージ性、1964年のヒップホップ。
No Direction Home」にも入ってますが、PVがまた昇天モノです。


続いてこれもまた名曲の3を経て4、そしてオーラスの11まで駄曲がない。
Dylan は、アルバムとしては散漫な作品も多いのですが、本作は、隙がなく真の名盤と言えます。



【結論】
必聴の★5。
あ、8だけは、Byrds も同じくらい悶絶します。

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The Velvet Underground/The Velvet Underground





【曲目】
1. Candy Says
2. What Goes On
3. Some Kinda Love
4. Pale Blue Eyes
5. Jesus
6. Beginning To See The Light
7. I'm Set Free
8. That's The Story Of My Life
9. The Murder Mystery
10. After Hours



【レビュー】
前回に続き、Velvets の中で、レビューが未了だったサードを取り上げてみます。

私は、Velvets については、発売順に聴く感じで掘っていき、つまり、本作は「White Light White Heat」の次に聴いたわけです。
ある程度、ソフトな内容だというような評は耳に入っていたのですが、初めて聴いた時は、本当に度肝を抜かれました。

オープニングのか細い「キャンディーセーッズ」から、珍しいモーのヴォーカルの10まで、前作・前々作とは全く別物。
しかも、あの「Heroin」のLou Reed が「Jesus」か、と、そのスタンスに戸惑いがあったのも加わり、もしかしたら、衝撃度としてはファースト、セカンドを上回ったかもしれません。

が、作品としては非常にクオリティが高いのですね。
スローな1から、ロックンロールの2、3を聴いて、言わずもがなの大名曲で悶絶の4と、いわゆるA面はほぼ完璧。
退廃云々じゃなくて、純粋に曲の出来がハンパないのです。

考えてみたら、ファーストとセカンドも、退廃的という雰囲気だけは共通していますが、ポップアート的なファーストとソリッド極まりないセカンドとは、音楽的には相当異なっています。
つまり、Velvets は、異様にレンジの広いバンドだったのですね。

ファースト・セカンドからは一歩評価が下がった扱いになることもありますが、ソングライターとしての Lou Reed の才気が爆発したこのサードも、絶対に押さえておくべき作品です。


【結論】
★5。
本当に素晴らしい。
音数が少なく、引き算的で、ジャケット同様モノクロの美しい、本当に美しい作品です。

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かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう/早川義夫


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早川義夫

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【曲目】
1. わらべ唄
2. もてないおとこたちのうた
3. 無用ノ介
4. シャンソン
5. サルビアの花
6. NHKに捧げる歌
7. 聖なるかな願い
8. 朝顔
9. 知らないでしょう
10. 枕歌
11. しだれ柳
12. 埋葬



【レビュー】
次は、ジャックスのヴォーカル、早川義夫のファースト・ソロです。

これもまたこれで凄い作品で、ジャックスというバンドのグルーヴ的なものは抜け落ちているのですが、その分、地獄絵図感は増しているような気がします。

オーラスの12も相当キテますが、白眉はやはり5でしょうか。
別にPVがあるわけではないですが、「花吹雪舞う道を転げながら走る早川義夫」の映像が、鮮明にまぶたに浮かびます。グラサンかけて。
聴いてるこっちが、もう勘弁してくれ、と言いたくなる、敗者の大名曲であります。

トータル的にはちと散漫なところもありますし、オープニングの1でいきなり将棋用語が出てきて脱力しまくったりとか、気が削がれる部分も多いのですが(この癖は遠藤ミチロウにもあり。)、一度は絶対に触れておくべき作品であります。



【結論】
★4.5。
個人的には、僅差でジャックスに軍配ですかね。
以前、確かロキノンで、ほりのぶゆきが、まさに早川義夫が転げている4コマを描いていた記憶があるのですが、探しきれず、残念。

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ジャックスの世界/ジャックス


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【曲目】
1. マリアンヌ
2. 時計をとめて
3. からっぽの世界
4. われた鏡の中から
5. 裏切りの季節
6. ラブ・ジェネレーション
7. 薔薇卍
8. どこへ
9. 遠い海へ旅に出た私の恋人
10. つめたい空から500マイル



【レビュー】
このブログも、地味でタラタラながら長年やっているなあ、と思いつつ、過去ログを見返してみたら、本作を取りあげてないことに気づきました。

ジャックス、早川義夫、1968年作品。
日本のロックの創世記の名盤として、必ずあげられる作品であります。

今でこそ手に入りやすくなっておりますが、80年代〜90年代は廃盤となっており、私も、その頃、高い金を出してボックス・セットを買い、ようやく耳に出来たというレジェンドぶり。
加えて、ミチロウが1をカバーしていたり、宝島で何度か登場したり、とえらくハードルを上げられた状態。

非常にドキドキしながら聴きましたが、予想以上にガツンときたことを今でも覚えております。

やはり、何と言っても早川義夫の地獄のようなヴォーカルでしょうか。
ライブ音源などを聴くと、MCの声が意外と普通で笑えたりしますが、本作は本当に凄い。
特に1、3、4などは、油断しているとアッチ側に引き込まれそうになります。

加えて、独特の詩的センスが凄まじい。
4なんて、どういう発想でこんなリリックが出てくるのか理解出来ず、恐怖すら感じます。
自分的には、パンクに入れ込んでいた頃に出会った作品であり、ああ、こんなにも過激で、しかも詩的なバンドがあるんだ、とえらく感動したものです。

発売から50年近く経っていますが、全く古びていない、逆エバーグリーンな作品であります。


【結論】
★5。
文句無し。
なお、廃盤になっていた原因は、3の歌詞、要は「啞」という単語が出てきたから、と言われております。
まあ、阿呆極まりない理由で、素晴らしい作品を閉じ込めていたものです。
再発されて、本当に良かった。

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プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

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