Faith/George Michael




【曲目】
1. "Faith"
2. "Father Figure"
3. "I Want Your Sex (Parts I and II)"
4. "One More Try"
5. "Hard Day"
6. "Hand to Mouth"
7. "Look at Your Hands" (writers: Michael, David Austin)
8. "Monkey"
9. "Kissing a Fool"



【レビュー】
さて、新年なのですが、昨年は、実に色々なミュージシャンが逝去しました。

まあ、ミュージシャンといえども年を取るのはしょうがないのですが、最後の最後、12月25日に、大物のGeorge Michael が(12月20日までの物故者の詳細はこちら。)。

何せ、まだ53歳。
死因は心不全とのことですが、詳細は不明。
正直、そこまで追いかけてはいなかったし、熱心とまでは言えないリスナーだったのですが、ソロ作の中で本作だけは狂ったように聴いていたので、なかなかにショックでした。

私は1971年生まれなのですが、おそらく、同世代の洋楽に触れていた人間にとっては、非常に印象深い作品。
MTVというメディアが絶頂期を迎えており、スタイリッシュなMVと相まって、要は、毎日毎日どこかしらで流れていた楽曲がてんこ盛りで、この先も耳に残っていくであろうと思われます。

内容のクオリティもハンパなく、Wham! 時代には分からなかったソウル・フリーク振りも爆発。
1なんぞはソウルの消化っぷりがお見事で、シビれるオープニング、ファンキーなヴォーカルなど文句のつけようがなく、個人的には、生涯のベスト10候補に入る名作。

ともあれ、この先も絶対に残すべき、80年代最高の作品の一つであります。


【結論】
★5。
文句なし。カッコよすぎます。
大仰振りも含め、本作の全てを表している、1のMVを貼っておきます。
合掌。
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theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

24K Magic/Bruno Mars




【曲目】
1 24K Magic
2 Chunky
3 Perm
4 That's What I Like
5 Versace On The Floor
6 Straight Up & Down
7 Calling All My Lovelies
8 Finesse
9 Too Good To Say Goodbye



【レビュー】
2016年最後ということで、本年、話題となった作品の一つを。

日本でも大人気、Bruno Mars、3枚目。
私自身は、アルバム単位で聴いてみたのは今回が初めて。

確かに、メロディもしっかりしているし、いい意味で分かりやすい・覚えやすい曲が多く、エンタメとしては良質な感じがします。
他方で、今までよりもアップテンポというか、パリピ感が強まっており、インドア極まりない自分にとっては、いささか鼻につく点も否めません。
5なんぞ、タイトルを見ただけで、ちょいとゲッソリしてしまうのも正直なところ。

自分的には、聞き込みはしないですが、車の中に突っ込んでおくにはベスト、という感じでした。


【結論】
★3。
なお、2の歌詞の詳細についてはこちら
デブ好きな自分としては、この曲については親指を立ててしまいます。
それでは、よいお年を。

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genre : 音楽

We Got It From Here… Thank You 4 Your Service/A Tribe Called Quest




【曲目】
1. The Space Program
2. We The People....
3. Whateva Will Be
4. Solid Wall of Sound
5. Dis Generation
6. Kids...
7. Melatonin
8. Enough!!
9. Mobius
10. Black Spasmodic
11. The Killing Season
12. Lost Somebody
13. Movin Backwards
14. Conrad Tokyo
15. Ego
16. The Donald



【レビュー】
もともと Hiphop が苦手だった話は何度か書いた記憶なのですが、繰り返すと、概略、マッチョな価値観、自意識がどうしても受け入れられなかったわけなのです。

古いところでは、Big Daddy Kane あたりがイメージが近いでしょうか。
今となってはナイスなヒモ・ラッパーとして楽しく向き合えるのですが、体育会に身を置きつつもモロに文化系メンタリティだった自分としては、ちょっと距離を置いていたのです。

そんな中においても、ちょいちょい、グッとくるHiphop 系アーチストもいたわけで、その代表格が、A Tribe Called Quest でした。
微妙に外したリズムの取り方、なんとも言えない心地よいBPM、ダルそうなラップと、マチズモとは対極的な雰囲気で、なかなか好きなグループでした。

そんな彼らの、実に18年ぶりの新作。
と言っても、ほとんどシームレスというか、「あ、新作か」とスッと受け入れられるほどATCQな作風で、良い意味で変わっておらず、実に素晴らしい。

そんな中、アメリカ大統領選などもあって、ポリティカルな色合いも入っているのも目を引きます。
(14の訳詞はこちら)。

本年、後半になって飛び込んできた良作でした。



【結論】
★4.5。
MCのファイフが亡くなったため、ラスト・アルバムとなるらしいですが、いや、もったいない。
この変わらなさ具合、力の抜け具合、ある意味、Hiphop グループの理想的な老成のように思えるので、是非とも新生ATCQを継続してほしいものです。

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不死身のタイマーズ/The Timers




【曲目】
1 ヘリコプター
2 夢のかけ橋
3 ゴミ
4 障害者と健常者
5 あこがれの北朝鮮
6 ブツ
7 トルエン
8 お前の股ぐら
9 イツミさん
10 トカレフ(精神異常者)
11 不死身のタイマーズ
12 リプライズ
13 最後の御挨拶



【レビュー】
前に、「復活!! THE TIMERS」をレビューしたときに少し触れたのですが、同作と同時期に発売された、こちらはインディーズ盤。

なぜゆえインディーズ盤か、というのは一目瞭然で、4あたりからは、もう、タイトルだけで完全にアウト。
清志郎、ではなく Zerryでしたが、ともかく、「彼・ここにあり」、と言えるでしょう。

で、中身としては、ちょいと行き過ぎなところも多いわけです。
逸見政孝をモチーフにした9なんかは、はっきり言ってやりすぎ、同人への冒涜と言われても止むを得ない。
医療への皮肉みたいな内容なのですが、ピント外れにも程があり、清志郎信者の私でも、正直引いてしまいます。

前回も触れましたが、Covers騒動以来、清志郎は一種の躁状態になっていて、権力の匂いがするものにはかたっぱしから噛みついていた感があります。
その暴走極まったのが本作で、ちょいとやり過ぎ、ユーモアが無い、といったところも随所に見受けられます。

他方で、5なんかは、個人的にはTimers 屈指の名曲。
個々の曲の完成度にはバラツキがあり、無意味に長かったりもするのですが、まあ、とにかく、エネルギーが爆発して手がつけられなかったということなのでしょう。

まとまりは本当に無いですが、貴重な貴重な作品です。


【結論】
★4.5。
相変わらず高値取引されている作品。
再発、まあ、ほぼほぼ無理でしょうねえ。
なのですが、ファンなら、何とか手に入れて聞いてほしいです。
ヴォーカルの人の、この前後くらいからすっと脂が抜けていった感じも(でも作品は良かったりします。)、なかなかに感慨深いですね。

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genre : 音楽

The Timers スペシャル・エディション/The Timers




【曲目】
Disc1
1. タイマーズのテーマ~Theme from THE TIMERS
2. 偽善者
3. 偉人のうた
4. ロックン仁義
5. デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DREAM BELIEVER~
6. 土木作業員ブルース
7. 争いの河
8. カプリオーレ
9. LONG TIME AGO
10. 3部作
11. ギーンギーン
12. 総理大臣
13. LONELY JAPANESE MAN
14. 税
15. イモ
16. タイマーズのテーマ (エンディング)~Theme from THE TIMERS (Ending)
17. Walk don’t run
18. 企業で作業
19. ダイナ(嫌煙のダンナ)

Disc2
1. 牛肉・オレンジ
2. 石井さん
3. 君の席
4. 総理大臣
5. 久留米の人
6. タッペイくん
7. ピース
8. 彼女の笑顔
9. バイバイ・タイマーズ
10. 不死身のタイマーズ

Disc3
1. 楽屋~ステージ (LIVE)
2. タイマーズのテーマ (LIVE)
3. 偽善者 (LIVE)
4. 偉人の歌 (LIVE)
5. 企業で作業 (LIVE)
6. 原発賛成音頭 (LIVE)
7. ロックン仁義 (LIVE)
8. デイ・ドリーム・ビリーバー (LIVE)
9. 彼女の笑顔 (LIVE)
10. 税 (LIVE)
11. イモ (LIVE)
12. タイマーズのテーマ (エンディング) (LIVE)
13. 君の席 (LIVE)
14. メルトダウン (LIVE)
15. 不死身のタイマーズ (LIVE)
16. デイ・ドリーム・ビリーバー (Hammock Mix) (MV)
17. デイ・ドリーム・ビリーバー (One Time Mix) (MV)
18. ロックン仁義 (MV)
19. ロックン仁義 (ウラPV)


【レビュー】
本当に、突如発売されたTimers のファースト、デラックス・エディション。
未発表曲、いっぱい。

以前レビューしたとおり、オリジナル盤(Disc1の1〜17)内容は素晴らしいの一言。

今回、追加された未発表曲も、負けず劣らず素晴らしかったです。
基本的にはラフな肌触りではありますが、それもまたTimers。
EMIから発番禁止となった「Covers」騒動からの流れを踏まえれば、むしろ、ルーズな出来の方が、聴いているこちらも興奮します。

やはり、白眉はDisc3のDVDでしょうか。
こんな映像あったんだ、というバックステージの様子から、ステージで紙巻のモノ(多分、普通のタバコ。多分。)を吸い出すZerryなど、見どころいっぱいでした。

当時、Zerry はまだ30代後半。
上記の「Covers」騒動から、ずっと反抗・反体制の躁状態になっていたZerry、もう、何というか、死ぬほどカッコイイとしか言えません。

このバンドにリアルタイムで触れられたことを、本当に幸せに思います。



【結論】
やっぱり★5。文句なし。
福島第一原発の件、この人がいたら、どうなっていたのか、もちっとマシな反対運動も育ったのではないか、と妄想してしまいます。
言うに事欠いて「原発賛成音頭」。
やっぱり、痺れます。

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genre : 音楽

穴があったら出たい/Super Slump

スーパー



【曲目】
A-1 インドで生まれてインド人
A-2 はぢける若さ
A-3 さわりたい
B-1 健康になりたい
B-2 あっふ(AH-FU)
B-3 尻の穴から出たい


【レビュー】
ちょいと、懐かしい作品を。

かつて、爆風スランプのサンプラザ中野とパッパラー河合が所属していたことで有名な、Super Slumpの自主盤ミニアルバム。
再販が熱望されることもなく、当時発売されたっきり(ジャケットの画像は拾いです。)。
さりとて、中古市場で値がついているという話も聞かず、寂しい限りです。

私は、当時爆風スランプが結構好きで、その流れでこのレコードを購入しました。
しかし、爆風スランプが、良くも悪くもサンプラザ中野の知的な部分が見え隠れしていたのと異なり、こちらは、タイトルから推して知るべしの徹底したバカバカしさであります。
なにげに演奏がうまかったりするのが、逆にやっかいというか、より阿呆さを感じさせます。

A-1は単なるインド人の様子の歌、A-3は痴漢の歌(しかも、女子メンバーがコーラス。)。
そして、クライマックスのB-3は、尻の穴がかゆい、という歌。しかも、最後まで、尻の穴がかゆい理由が明らかになりませんし、対処方法も決まらないままです。

その後、サンプラザ中野はだんだん説教臭くなり、近時は相当微妙なことになっているのですが(こちらの本など。)、かつてのバンド仲間の曲でも聴き返して、初心に戻っていただければな、と個人的には思っております。


【結論】
あまりお金を出して買う類のものではないですが、★3くらいは。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Let It Bleed/The Rolling Stones




【曲目】
1 Gimme Shelter
2 Love In Vain
3 Country Honk
4 Live With Me
5 Let It Bleed
6 Midnight Rambler
7 You Got The Silver
8 Monkey Man
9 You Can't Always Get What You Want


【レビュー】
ということで、全回の元ネタ曲が入っている「Let It Bleed」。

いや、未レビューの名作がまだまだあるなあ、と。
言うまでもなく、Stonesの最充実期、別名、Brian Jones 追い出し期の中でも屈指の名作です。

一般的なところでは、元ネタの1と、ライブの定番でもあるラストの9、ということになるでしょうか。
しかし本作、それ以外も激シブが揃っておりまして、Robert Johnson カヴァーの2、Honkytonk Women のカントリー・ヴァージョンの3、Keith のヴォーカル曲の7など、聴き応え十分。

個人的な最高傑作は、後半はほとんどファンクの6でしょうか。

とにかく、全体で全くダレるところがない。
正直なところ、Brian がいなくなり、いい意味で再生出来たんでしょうかね。「Jagger/Richards」が真に一皮むけた作品であります。
必聴。


【結論】
★5。
私、Brian は大好きなのです。
大好きなのですが、本作は、Brian が抜けたことで実現した作品でもあるので、非常に複雑であります。
あと、ジャケも意味不明でカッコイイっす。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Gimme Shelter/Merry Clayton




【曲目】
1 Country Road(James Taylor)
2 Tell All the People(Robby Krieger)
3 Bridge Over Troubled Water(Paul Simon)
4 I've Got Life(Galt MacDermot / Jerome Ragin / James Redo)
5 Gimme Shelter(Mick Jagger / Keith Richards)
6 Here Comes Those Heartaches Again(James Cleveland)
7 Forget It I Got It(Jimmy Miller / Gary Wright)
8 You've Been Acting Strange(Billy Preston)
9 I Ain't Gonna Worry My Life Away(Merry Clayton / Billy Preston)
10 Good Girls(Billy Page)
11 Glad Tidings(Van Morrison)



【レビュー】
apple music なり、spottily なり、ストリーミング・サービスの功績の一つは、今までなかなか手に入らなかったり、あまり流通していなかったアルバムが、無料で聴けてしまうことにあります。

本作もそんな感じで見つけたもの。
アルバムタイトルで分かるとおり、Stones の「Gimme Shelter」でコーラスをしている方の作品で、あの声はちょっと気になっていたため、結構期待して聴いてみたのですが。

表題作の5をはじめ、まあ、恥も外聞も無いベタ曲のカヴァーだらけ。
2なんぞは、Doors の中でもかなり平坦な曲で、なぜこれを選んだかという脱力ぶり。

お、以外にもソウルっぽい、という驚きもさしてなく、淡々と進んで行く、あまり聴き応えのない作品。
声の力もあんまりなく、ちょいと残念でした。


【結論】
★1.5。
まあ、カラオケ作品でした。
ジャケットはなかなかカッコいいけど、といったところであります。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Day Breaks/Norah Jones




【曲目】
1 Burn
2 Tragedy
3 Flipside
4 It's A Wonderful Time For Love
5 And Then There Was You
6 Don’t Be Denied
7 Day Breaks
8 Peace
9 Once I Had A Laugh
10 Sleeping Wild
11 Carry On
12 Fleurette Africaine (African Flower)



【レビュー】
Norah Jonesの新作。

ファーストのテイストに戻った=オーソドックスなジャズっぽくなった、と評判であります。
確かに、音的にはそのとおりなのですが、この人がここまで高い評価を確立させているのは、やはりポップ・センス、もっと言うと非常に分かりやすいメロディと、「ああ、Norah だ」と一発で分かるヴォーカルのキャッチーさだと思うのです。

例えば、2なんかは、サビの「it's a tragedy」というフレーズとともに、Norah の声が一発で耳に残る良ポップ。
実は、歌われている内容は、要はワインで人生誤った男、というなかなかに重たげなものなのですが、Norah のヴォーカルがあまりにも軽やかで、何だかいい感じの人生にも見えてきてしまいます。

そんな感じで、ジャズというよりは良質のヴォーカル・アルバムを聴いている感じで、非常に優秀な作品でした。


【結論】
★4。
この人の歌は、結構、英語が聴き取りやすかったりもします。
そんな点やビジュアルも含めると、つまりは、日本人が好む洋物アイドル、なのかもしれません。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

12TH. STREET SWING~LIVE AT BILLBOARD TOKYO 20160313~/ケラ




【曲目】
1. Overture
2. Old Boys(SWING)
3. What’s New Pussycat?(何かいいことないか子猫チャン)
4. 月光価千金
5. 半ダースの夢
6. Shine
7. これでおあいこ
8. ミシシッピ
9. 流刑地
10. バラ色
11. 東京の屋根の下
12. Lover,Come Back to Me
13. 学生時代
14. 俗界探検隊
15. 地図と領土
16. いつか聴いた歌
17. 復興の歌
18. フォレスト・グリーン(或いは、あの歌をいつか歌えるか)



【レビュー】
有頂天の過去作とは打って変わって、こちらは、2016年、ビルボード東京で行われたケラのソロ・ライブ・アルバム。

前作のスタジオ・アルバム(Brown,White And Black)からの楽曲を中心に、バート・バカラックの3、S-KENの10といったカヴァー等を加えた作品。

もともと、「Brown,White And Black」もスウィング的なカヴァーが多かったので、要は好きな曲をジャズ・セッションした、非常にリラックスした作品です。

やはり、ケラのカヴァーのセンスは独特。
先にあげた10もそうですが、昭和にしても古過ぎる13を引っ張りだしてくるかね、しかし。
思えばこの人、80年代には「メケメケ」をカヴァーしていて、ひっくり返りました(先日発売された4枚組でも披露しております。)。
有頂天のカヴァーにしても14という激シブなチョイスで、ファンを唸らせてくれます。

ガッツリ聴くタイプの作品ではないですが、クセになることも事実で、ヘッドフォンで何となく聴くには良質な1枚であります。



【結論】
★4。
一見さんは、まあ聴かない作品でしょうが、ケラに馴染みが有る人には、絶対におすすめであります。
有頂天だけじゃないです、この人は。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

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