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青春のエキサイトメント/あいみょん




【曲目】
1 憧れてきたんだ
2 生きていたんだよな
3 君はロックを聴かない
4 マトリョーシカ
5 ふたりの世界
6 いつまでも
7 愛を伝えたいだとか
8 風のささやき
9 RING DING
10 ジェニファー
11 漂白



【レビュー】
今をときめくあいみょん、メジャー・ファースト・アルバム。

きちんと作品を聴いたのは、前回レビューしたセカンド・アルバムが最初で、そこから本作やインディーズの作品に遡った、という流れ。
なので、メジャーデビュー作の本作も取り上げてみます。

内容は非常にいい。
ギターの雰囲気からグランジ的括りをされることも多いですが、そこに、女子的な繊細さがほどよくミックスされていて、聴きやすくなっています。
露悪的、というか、正直狙い過ぎの歌詞も、ヴォーカルやアレンジが美しいので、非常にうまくコーティングされた、絶妙の作品であります。

やはり、一番刺さるのは2でしょうか。
荒んだ雰囲気と、初期衝動っぽさのいい感じのブレンド。PVの冴えなさも、また何とも言えず。


それこそグランジだったりパンクだったりを経てきた耳には、上記のような心地よさを感じてしまう連中も多く、故に、おっさんどものファンも多いのでしょう。

つまり、ロックがロックっぽかった時代を知っている40歳オーバーのおっさんも、隠れファンとして狙っていることはほぼ明らかであろうかと。

そう思うとやられた感はありますが、否定的に考えることは全く無く、この先の展開が楽しみだったりします。



【結論】
★4.5。
聴き遅れましたが、間に合って良かった作品です。
次回、方向転換したセカンドに続く。
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theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

瞬間的シックスセンス/あいみょん





【曲目】
1 満月の夜なら
2 マリーゴールド
3 ら、のはなし
4 二人だけの国
5 プレゼント
6 ひかりもの
7 恋をしたから
8 夢追いベンガル
9 今夜このまま
10 あした世界が終わるとしても
11 GOOD NIGHT BABY
12 from 四階の角部屋



【レビュー】
あいみょんのセカンド・アルバム。
オリコンでは2位までいったようで、1位をとるのも時間の問題でしょう。

正直、聴き始めたのは2の「マリーゴールド」だったのですが、そこまで尖った人、という印象は受けませんでした。
本作も、かなり洗練されており、やや斜に構えた方向性ではあるものの、概ね年齢相応の良作、という位置付けになろうかと思います。

タモリ倶楽部。
やっぱ、おっさんを狙ってる。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Piano and a Microphone 1983/Prince





【曲目】
1. "17 Days" Prince, Lisa Coleman, Matthew Fink, Wendy Melvoin
2. "Purple Rain"
3. "A Case of You" Joni Mitchell
4. "Mary Don't You Weep" Traditional, arranged by Prince
5. "Strange Relationship"
6. "International Lover" (contains an uncredited medley performance of "Do Me, Baby")
7. "Wednesday"
8. "Cold Coffee & Cocaine"
9. "Why the Butterflies"


【レビュー】
昨年発売されたPrince の未発表作品集。
1983年の宅録、ピアノ弾き語り。

今更ではありますが、レビューから漏れておりました。

Prince は、ファンのコア度が尋常ではないので、こういう企画盤に対する批判はかなり強い。
本作も、当然、ブートでは既に出回っており、何を今更といった論調や、膨大な作品群から一部を切り取っただけ、といった批判はたくさんあるようです。

まあ、それはそれで良く分かりますし、死後に発売された作品群を見ていると、統一性の欠如があまりに顕著。
分かりやすいところでいうと、Purple Rain だけポンとデラックス版を出し、その他の80・90年代の作品はすっ飛ばして、2000年代の作品を再発。しかもデラックス版は無し。
これでは、そっぽを向かれてもしょうがないところもあります。

しかし、作品のコンセプトは良し、内容もピカイチであることは疑いなく。
Prince が、ピアノだのギターだののプレイヤーとしても天才というのは良く知られた話ですが、本作はそれが如実に分かります。
ピアノ一本で、しかも、淡々と弾いているのに、眠くならないもの。
2も、ベタ中のベタな作品ですが、ピアノだけでもこんなに美しいんだ、とドキドキします。

プリンスサイドはもちろんのこと、ワーナーも、もちっとPaul McCartney あたりを見習って、整理してアーカイブを充実して欲しいものです。



【結論】
★4。
発売の仕方は納得いかないですが、内容がいいので。

これは知らなかったのですが、トラディショナルをカバーした4は、スパイク・リーの「BlacKkKlansman」に使われているとのこと。
ちょっと行っている時間は無さそう・・・DVDで必ず見ようと思います。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

狼少年 wolf boy /森田童子





【曲目】
1 愛情練習(ロシアン・ルーレット)
2 ぼくを見つけてくれないかなァ
3 ぼくは流星になる
4 151680時間の夢
5 球根栽培の唄(ときわ荘にて録音)
6 ぼくのせいですか
7 憂鬱デス
8 狼少年・ウルフボーイ



【レビュー】
森田童子、ついでなので、もう1枚。
ラスト・アルバム。

世間一般でも言われておりますし、本ブログでも何度か言及したことがあるのですが、げに恐ろしきは80年代なのです。

前2回でもレビューしたように、地獄のような暗さと透明感を誇っていた森田童子なのですが、本作、オープニングからモロに80年代。
2曲目も、「キラキラ」という単語(森田の発音も含め)の何とも言えない恥ずかしさ。

森田童子の作品、という免罪符がなければ、なかなか先に進めないほど。

しかし、その後徐々に持ち直し、森田節も復活。

そして、本作の白眉は5。
「球根栽培」とは、もちろん、爆弾製造のこと。
本作の発売は1983年、左翼による爆弾闘争はこの時点でも過去の話になっていたと思われるのですが、なぜ、このタイミングでここまで露骨な歌を入れてきたのか。
学生運動には親和的な人ではあるのですが、セクト的な活動のイメージも無く、今となっては確認しようもないのですが、非常に興味深いところです。

ともあれ、森田童子は、本作を最後にシーンから姿を消します。
活動期間は短いが、まあ、鮮烈ですし、ただ事ではない本物の匂いをまとった人。

私自身、聴き始めたのはほぼ最近なのですが、折に触れ、彼女の音楽には触れていくことになるでしょう。
それほど、中毒性の強い人であることは確かです。


【結論】
★3.5。
なお、「球根栽培」の詳細は下記。


theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

マザー・スカイ -きみは悲しみの青い空をひとりで飛べるか-/森田童子




【曲目】
1 ぼくたちの失敗
2 ぼくと観光バスに乗ってみませんか
3 伝書鳩
4 逆光線
5 ピラビタール
6 海を見たいと思った
7 男のくせに泣いてくれた
8 ニューヨークからの手紙
9 春爛漫
10 今日は奇蹟の朝です



【レビュー】
森田童子、続いて1976年のセカンド。
相変わらず陰々滅々という言葉がピッタリな作品です。

1993年にドラマ「高校教師」のメインテーマとして用いられ、バカ売れしてしまったため、ちょいと浮き上がっている感がありますが、フラットに聴いてみれば、ほとんど自殺教唆のような暗さ。

前作よりフォーク色が薄くなったとはいえ、それは単に時代の流れで、本質は何も変わっていないことが明らかです。
顕著なのがこれまた有名な6で、聴いて10秒もしないうちに、四畳半の畳部屋での同棲時代に持って行かれます。
4のラストの、あまりにもベタな蝉の鳴き声もしかり。

まさに、ザ・70年代。

ちょいと残念だったのは、ラストの9、10で、J・A・シーザー編曲とのこと。
この人のことはほとんど知らないのですが、ストリングスとかがちょっと大仰になりすぎており、イマイチでした。
歌詞含め、曲自体は素晴らしいのですがね。



【結論】
★4。
当時のインタビューがありました。かなり貴重であります。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

GOOD BYE/森田童子




【曲目】
1 早春にて
2 君は変わっちゃったネ
3 まぶしい夏
4 雨のクロール
5 地平線
6 センチメンタル通り
7 淋しい雲
8 たんごの節句
9 驟雨
10 さよならぼくのともだち



【レビュー】
Billie Eilish とはだいぶ趣が違うのですが、ちょいと異色の女性ソロミュージシャンということで、森田童子を。

もちろん、名前自体は昔から知っていたのですが、そもそもの性別から始まってとにかく情報が少ない人で、高校教師に使われた、程度の知識しかないまま、2018年の訃報に触れたという体たらく。
気を入れて作品に向かってみるか、と、紙ジャケのシリーズを購入した次第であります。

まあ、想像以上に力が必要な作品でした。

いきなり1曲目から「寂しい」とか「眠い」とか「悲しい」といったワードを浴びせられます。
その後も、ちょっと信じられないくらいに線の細い、しかし突き刺してくる声。
その後も、3では「玉川上水」「睡眠薬」「太宰」、8では弟との節句の思い出というハードコアな内容で、極め付けは、恐らくは、当時完全に敗北に終わった学生運動を背景とするラストの10。

これ以上に70年代を感じさせる作品はなく、1971年生まれの自分には、幼少の頃のぼんやりとした記憶が喚起される、とてもとても重い作品でした。
そして、当然、素晴らしい作品です。


【結論】
★5。
陽が昇っているうちにはとても聴く気にはなれず、かといって夜にしみじみ聴き込むと確実に鬱になる、難儀な作品。
土曜の夜に1人で聴き、日曜日に社会復帰するのが穏当かと思われます。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?/Billie Eilish




【曲目】
1. "!!!!!!!" 0:14
2. "Bad Guy" 3:14
3. "Xanny" 4:04
4. "You Should See Me in a Crown" 3:01
5. "All the Good Girls Go to Hell" 2:49
6. "Wish You Were Gay" 3:42
7. "When the Party's Over" (F. O'Connell) 3:16
8. "8" 2:53
9. "My Strange Addiction" (F. O'Connell) 3:00
10. "Bury a Friend" 3:13
11. "Ilomilo" 2:36
12. "Listen Before I Go" 4:03
13. "I Love You" 4:52
14. "Goodbye" 1:59


【レビュー】
2019年、最初の台風、Billie Eilish。
なにせ、全米・全英とも初登場1位

ジャンルとしてはいわゆるオルタナになるのでしょうが、何というか、存在感が圧倒的。
70年代ホラー映画のような(最近でたThom Yorkeのサスペリアみたいにスタイリッシュではない)曲調。
オープニングの1からラストまで、地獄のようなヴォーカルが続き、要は、ずっと怖い。

なのですが、かなりクセになるサウンドであることは疑いありません。
案の定、Nirvana と比較する向きが多く、それも分からないではないのですが、繊細の極みみたいなNirvana 、というか Kurt Cobain とは全く違って、もっとしたたかで、力強さ、前向きなノリを感じます。

なお、静止画では確かにビジュアルもこれまた怖いのですが、これは、若干イキっていたり、撮影者の思惑によるもののようで、このインタビューとかはなかなか楽しげ。


キャラ含みで、非常に注目の新人であります。


【結論】
★4.5。
今のところ2019年最大の注目株。
単独、来日しませんかね。争奪戦でしょうが。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

風街ろまん/はっぴいえんど




【曲目】
1 抱きしめたい
2 空いろのくれよん
3 風をあつめて
4 暗闇坂むささび変化
5 はいからはくち
6 はいから・びゅーちふる
7 夏なんです
8 花いちもんめ
9 あしたてんきになあれ
10 颱風
11 春らんまん
12 愛餓を



【レビュー】
もう一丁、「はっぴいえんど」といえば本作、ということで取り上げてみます。

前回、はっぴいえんどが「鼻につく」と書きましたが、それは正直今でも変わってはいません。
テクニック抜群、曲抜群、ゆったりとした、今でいうロハス的な雰囲気。
要は、能力に満ちた人々が余裕をもって作られた感がある作品。
ついでに、出てくる地名が暗闇坂、十番。

何かもう、分かった分かった、と言って、逃げ出したくなるのですよね。
それでも逃げられない完成度があるのが余計にたちが悪くて、(時間を空けて)何度も聴いてしまうという。
今でこそ、50年近い前の作品ということで落ち着いて聴けますが、まだ発表から日が浅かった80年代頃は、シャレオツなおっさん達(港区か湘南在住)から見下されいてる感が強く、本当につらかったのです。

こっちが必死に垢抜けようとしているところを、お前らは、さっと女の子を連れ去っていくんだろう、そして麻布界隈で楽しい夜を過ごして、でも余裕があるから女の子には手を出さなかったりして、ああもう。

ルサンチマンを蹴飛ばし冷静になると、やはり日本語の扱い方は素晴らしくて、今でも十分に通用します。
これだけのメンツが揃っているので、曲はいわずもがな。
作品としてはほぼ完璧。

たぶん、今の若い人たち、のが偏見なく聴けるんでしょう。
そして、50年後も間違いなく残っている作品なのですが、私は、これからも、「まあ、いい作品ですよね、うん」と、奥歯に物が挟まった感じの距離感を保っていくのでしょう。
前回も書きましたが、この嫌味が、細野ソロになるとすっと抜けていくのがまた不思議であります。



【結論】
★4。
苦手感は多少残っているので、ちと減点。
バックミュージック的に流し聴きするのが、ストレスがなく、一番いいかもしれません。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

HOSONO HOUSE /細野晴臣




【曲目】
1 ろっかばいまいべいびい
2 僕は一寸
3 CHOO-CHOOガタゴト
4 終りの季節
5 冬越え
6 パーティー
7 福は内 鬼は外
8 住所不定無職低収入
9 恋は桃色
10 薔薇と野獣
11相合傘(インストルメンタル)



【レビュー】
前回YMOを取り上げたので、少し遡って本作を。

日本のポップ・ミュージック史は、何かにつけてはっぴいえんどがフィーチャーされるわけです。
私自身、確かにすごいメンツのバンドで、作品も名作だなとは思うのですが、何というか、音楽エリート感が鼻についてしまって、避け気味でありました。
ミュージック・マガジンあたりが、何かにつけて持ち上げるのも気に入らなかった、というのもありました。
これは、次回もう少し詳しく書きますが、要は、非常にはっぴいえんど絡みは避けており、斜に構えていたわけです。

そして、はっぴいえんど解散後に細野晴臣が発表したデビュー作が本作。

上に書いたような、はっぴいえんど周りに対するひねくれた感情を持っていたので、聴いたのは相当年を取ってからだったのですが、まあ、確かにすごい。

例えば、日本のヒップホップ関係者は、日々、日本語の韻や音としての聴こえ方を工夫したりしております。
少し遡って、80年代には、ケラなんかがそういう日本語解体的なことをしていました。

この人、70年代初頭から、軽々そういうチャレンジをしていたのですね。
タイトルからして、脱力の「ろっかまいべいびい」、妙に文学的な「僕は一寸」、意味不明の「住所不定無職低収入」などなど。
曲の方も、音数を削ぎ落とした、シンプルな素晴らしさがある。
もちろん、これらは、はっぴいえんどとして既に完成していたとは思うのですが、細野のソロの方が、ソリッドで嫌味がなく、より純化した感じがします。

1でいきなり持って行かれ、途中もダレず、脱力の10まで一気。
日本のポップ・ミュージックの最高峰の一つ、間違いありません。


【結論】
★5。
で、近時、本作の新録が。
リマスターではなく、新録なのが凄いですが、曲順を逆にするというアナーキーさ。
これも凄い。
あわせて、必聴です。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

Solid State Survivor/Yellow Magic Orchestra




【曲目】
1 TECHNOPOLIS
2 ABSOLUTE EGO DANCE
3 RYDEEN
4 CASTALIA
5 BEHIND THE MASK
6 DAY TRIPPER
7 INSOMNIA
8 SOLID STATE SURVIVOR


【レビュー】
2018年にリマスターが発売されたYMOの超有名盤。

1979年発売、当時私は8歳。
当然、アルバムとして捉えてはおらず、YMOの立ち位置や意味あいなどもまるで分かっていなかったのですが、何やら革命的なモノらしい、という雰囲気は子どもたちの間にも流れていた記憶です。

全曲、極端にキャッチー。
音楽といえばベストテンの歌謡曲がメインだった小学生の耳に、インストのコンピューター音がガンガン入ってくる異様さ。
あまり記憶ははっきりしていないのですが、3あたりは、運動会とかでも使われていたような気もします。

もう、中身について語る必要はないと思うのですが、私近辺の世代にとっては、突如として現れた、全く次元が違う作品。
好きとか嫌いとかいう前に、黒船だったわけです。

ずいぶんと聴いていませんでしたが、リマスターをきっかけに聴き直してみたところ、全くと言っていいほど古びていない。
正直、好みの音楽ではないのですが、もう逆らいようがないクオリティと分かりやすさ。
冒頭の1〜3なんかは、100年後でも新鮮なのではないでしょうか。

本当にもう、空恐ろしいとしか言いようがありません。
同じ国民が生み出した作品として、誇りを持つべきでしょう。



【結論】
★5。
上にも書きましたが、決して好きではないのですが、世代的なものもあって、もう、どうしようもない。
今の子どもの運動会で使ってもいいです、ホントに。

theme : 本日のCD・レコード
genre : 音楽

プロフィール

まわりはワナ

Author:まわりはワナ
○手持ちのCDや、新しく手に入れたCD・音源などをレビューしています。
○【曲目】、【レビュー】、【結論】の項目を設けてあります。
○【結論】では、★5を満点に点数をつけています。一応は、「金を出して買うべきか」を基準にしております。
○書籍についても適宜レビューしています。

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